『音楽マスターピース』では、音楽ライターでDJ、そして編集者でもある
大石始さんに出演していただきました。
大石始さんは1975年、東京のお生まれ。音楽雑誌の編集者を経て、
2007年から約1年に渡って世界一周旅行をされ、2008年の3月に
帰国された後、フリーランスのライター、そしてエディターとして活動を
スタート。そして、2010年には初めてのご著書「関東ラガマフィン」を、
2011年には監修・一部執筆を手掛けた「GLOCAL BEATS」を上梓
されました。 世界各国の新しい音楽シーンと伝統音楽、日本の民謡や
郷土芸能全般に興味を持たれ、旅先で味わう酒と音楽をこよなく愛する
38歳。また、去年の10月には東日本大震災の後、再評価の機運が
高まっている日本の民謡や郷土芸能を反映したアルバム「DISCOVER
NEW JAPAN 民謡ニューウェーブVOL.1」をリリースされています。
今回は、そんな大石始さんに『民謡ニューウェーブ』というテーマで
お話しいただきました。
大石さんによりますと、「民謡や郷土芸能をオリジナルなスタイルで継承
している方々に対してはリスペクトを捧げたうえで、あえてこれらの楽曲に
〈新しい日本の唄〉のイメージを重ね合わせてみたくなった。僕はそうした
唄とリズムに対し、癒しやノスタルジーではなく、圧倒的なエネルギーと
瑞々しいヴァイブレーションを感じる。 民謡や祭り囃子を聴いていると、
民族や性別、時代を超えた根源的かつ普遍的なエネルギーに心揺さぶ
られてしまう。もちろん、僕にとっての〈民謡〉とは、わずか数年前までは
古臭いキーワードでしかなかった。 ただ、そうした世代の視点からこそ
見えてくる日本の土着的リズム/メロディーの美しさもあるのではない
だろうか。 そうしたリズム/メロディーを用いて新しい唄を創造しようと
試みたのが、去年10月に発売されたアルバム『DISCOVER NEW
JAPAN 民謡ニューウェーブVOL.1』である」ということでした。
そんな中、今回は秋田の代表的な民謡を「アラゲホンジ」というお祭り
ロックバンドがカヴァーした「秋田音頭」のほか、桜川百合子さんが歌う
滋賀の「江州音頭」の昔の楽曲を久保田麻琴さんがREMIXしたという
「千両幟80's Funk Style」、そして福島の代表的民謡を二羽高次さん
・ヨシダダイキチさんがカヴァーし、大石さんのアルバム『DISCOVER
NEW JAPAN 民謡ニューウェーブVOL.1』にも収録されているという
「会津磐梯山」の3曲をご紹介いただきました。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.秋田音頭 / アラゲホンジ
2.千両幟80's Funk Style / 桜川百合子
3.会津磐梯山 / 二羽高次 × ヨシダダイキチ
以上の3曲でした。