終わりよければ・・・(放送終了)

1月14日~1月18日の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」のゲストは、伊集院静さん

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1月14日 月曜日 「ミスター長嶋に憧れ、立教大学へ」
1950年、山口県で生まれた伊集院さん。少年時代は野球少年でした。
高校野球の県予選で、あの山本譲二さんのいる高校と対決します。お姉さんの旦那さんが巨人の選手で、後楽園球場に野球を見に行った伊集院さんは、憧れの長嶋茂雄さんと対面。そこでミスターが言ったひとこととは・・・?

1月15日 火曜日 「伊集院静・誕生」
ミスター長嶋に誘われて立教大学に進学した伊集院さんですが、ヒジを壊して野球をやめてしまいます。親から勘当された伊集院さん、横浜の街で荒くれ者を相手にボディガードやバーテンダーをして学費を稼ぎます。卒業後は広告代理店に就職。ここで、現在のペンネームとなっている「伊集院静」を初めて使うことになります。「伊集院静」誕生までのエピソードです。

1月16日 水曜日 「小説家デビュー」
広告代理店を辞めた伊集院さんは、カバンを持ってあてどなく横須賀線に乗り、逗子に降り立ちます。そこで逗子「なぎさホテル」の支配人と出会い、ホテルに住み着くのですが、この時期に最初の小説「皐月」を執筆します。小説と並行して、作詞家としても活動していた伊集院さん、マッチの「ギンギラギンにさりげなく」や「愚か者」の作詞を手がけます。マッチとの興味深いエピソードを話してくれました。

1月17日 木曜日 「夏目雅子さんのこと」
2番目の奥様、故・夏目雅子さんとのことについて、伊集院さんはまだ誰にも、何処にも話していないという秘話を教えてくれました。雅子さんを失った伊集院さんは、「途方に暮れる、というのはこういうことなのかとわかった」というくらい、文字通り途方に暮れ、酒やギャンブルに溺れた日々を過ごします。そして、師匠となる色川武大さんとの出会い。失ったもの。得たもの。無頼派作家と言われる「作家・伊集院静」の真髄に迫ります!

1月18日 金曜日 「別れる力」
現在は奥様の篠ひろ子さんと仙台にお住まいの伊集院さん。東日本大震災は作家・伊集院静にとっても大きな出来事だったそうです。新刊「別れる力」では、大切な人との数え切れない別れを経験してきた伊集院さんの考える「別れる力」についてお話いただいています。


<伊集院静>
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。