『音楽マスターピース』では、ベイルート出身でパリ育ちのトランペット奏者で
作曲家のイブラヒム・マーロフさんに出演していただきました。
イブラヒム・マーロフさんは、レバノンの首都ベイルートのご出身でパリ育ちの
トランペット奏者。お父さまもトランペット奏者で、お母さまはピアニスト、そして
おじいさまはジャーナリストで音楽学者でいらっしゃいます。「中東のパリ」と
呼ばれるレバノンにおいて、知識階級・音楽一家の中で育ちました。そんな
マーロフさんはお父さんが開発した「微分音」を出すことのできるトランペットを
用いて、西洋音楽では表現しにくいとされるアラブ音楽を奏でることができる、
現存する世界唯一のトランペット・プレイヤーと言われています。
15歳にしてトランペット奏者にとって最難関と言われるバッハのブランデンブルグ
協奏曲第2番を吹きこなし、その後、20世紀フランス有数のトランペット奏者である
モーリス・アンドレに見出されたことをきっかけにプロのミュージシャンに。パリの
音楽学校でクラシックを学びつつ、トランペットの持つ可能性と自身のスキルを追求
するため、ヨーロッパやその他の国際大会にも多数出場され、これまでに世界中で
15以上の賞を受賞されています。また、原点であるアラブ音楽やアラブの文化から
インスピレーションを受けながら、そこにコンテンポラリーな要素を加えて独自の
音楽を生み出しています。
その共演歴も凄く、スティング、エルヴィス・コステロ、ヴァネッサ・パラディをはじめ、
錚々たるビッグなアーティストとの共演をご経験されています。
そんなイブラヒム・マーロフさんは、日本での初のアルバム「ダイアグノスティック」を
6月24日に発売されましたが、そのライナーノーツ(楽曲解説)を担当されているのが、
このコーナーでもお馴染みのジャズ評論家・青木和富さんです。その中で青木さんは、
手離しで絶賛されています。
今回は、アルバム「ダイアグノスティック」の中から3曲紹介してくださいました。
☆「イブラヒム・マーロフさん」出演ライブ情報
●「東京ジャズ2012」
9月7日(金)夜7時10分から50分まで東京国際フォーラム地上広場にて
無料ライブを行います。
●翌日の8日(土)には夜9時30分より、東京・丸の内の「COTTON CLUB」にて、
イブラヒム・マーロフさんの単独公演を行いますが、こちらは既に完売のため、
キャンセル待ちの状態です。
いずれもお問い合わせは、ハローダイヤル 03-5777-8600まで。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.ウィル・スーン・ビー・ア・ウーマン / イブラヒム・マーロフ
2.ウィル・オールウェイズ・ケア・アバウト・ユー / イブラヒム・マーロフ
3.ベイルート / イブラヒム・マーロフ
以上の3曲でした。