『おもしろ人間国宝』では、トタン建築マニアのイシワタフミアキさんに
出演して頂きました。
普段は雑誌のカメラマンをされているというイシワタさんは、
5年程前に取材先で知り合いのライターが、「トタンいいよね」
と言ってきたことをキッカケにトタンに興味を抱かれたそうです。
最初は「この人(ライター)何を言ってるのだろう」と思いながら
写真を撮っていたそうですが、それを何回か繰り返しているうち、
だんだんとトタンのことが気になっていったのだとか。
そんなイシワタさんによりますと、「トタンというのは薄い鉄板に
亜鉛でメッキしたもので、軽くて腐食しにくいことから、明治から
大正にかけて主に屋根に使われた。そして、戦後になると安くて
加工しやすいことから、住宅の材料として大量に使われたが、
現在はコンクリートや新しい素材が出てきて、ほとんど見られなく
なった」ということです。
また、イシワタさんはトタン建築を独自にジャンル分けされており、
主なトタン建築としては、波トタンの凸凹に沿って錆が棒グラフ化
した模様が、ステレオのグラフィック・イコライザーのようだという
「グライコ」、無造作に継ぎはぎしている形式の「パッチワーク」、
錆や腐食が心霊写真のように見える「怨念型」などがあるそうです。