『音楽マスターピース』では、音楽ライターの五十嵐正さんに
出演していただきました。
今回は、従来のギターやピアノではなく、『ヴァイオリンやチェロを使って
弾き語りをするアーティスト』についてお話し頂きました。
まず、五十嵐さんが紹介してくださったのは、シアトル生まれの日系アメリカ人、
K・イシバシのソロプロジェクトである「キシバシ」。シンガー・マルチ楽器奏者・
ソングライターとして活動しているK・イシバシは現在、「オブ・モントリオール」の
メンバーとして活躍中です。そんな彼のソロプロジェクトである「キシバシ」は、
2011年にEP「Room For Dream」でデビューを果たし、今年4月にはデビュー・
アルバムである「151a」をリリース。ちなみに、タイトルの「151a」は「一期一会」
という意味が込められているのだとか。そのドリーミーで幸福感溢れる緻密な
サウンドで、今アメリカで最も注目を集めるニューカマーの一人と言えるホットな
アーティストなのだとか。
次にご紹介頂いたのは、ロックからブルーグラスまでをまたにかけて活躍してきた
チェロ奏者で、現在はチェロを弾き語るシンガー・ソングライターとして活躍中の
「ベン・ソリー」。彼はエレクトロニクスに頼るよりも、ギターのスリーフィンガーの
ように弾いたり、「チョップス」という叩くようにリズムを刻んだりと、チェロの奏法を
工夫して弾き語っているそうです。また、環境保護問題にも関心が高く、クリーン・
エネルギー推進のために、チェロを積んで自転車でツアーに出かけたりもしている
のだとか。
そして、本日最後にご紹介頂いたのが、90年代半ばから音楽活動をしており、
ソロ・アーティストとしても10年近くやっていて、ループを使ってヴァイオリン1台で
歌うライヴを始めた最初の一人だという、シカゴ出身の「アンドリュー・バード」。
元々はヴァイオリン奏者として知られ、90年代にアメリカで絶大な人気を博していた
スウィング・バンド「スクイーレル・ナット・ジッパーズ」のサポートメンバーとしても、
一時期活動。また、90年代後半から現在に至るまで、コンスタントに作品を発表
しつづけており、ボナルーやロラパルーザといった大規模なフェスにも出演。
近年は一作ごとに着実に評価と人気を高めているアーティストなのだとか。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.Manchester / Kishi Bashi
2.Hurting / Ben Sollee
3.Hole In The Ocean Floor / Andrew Bird
4.Globe / Ben Sollee
以上の4曲でした。