コラムニストで、女性向けアダルトグッズショップを経営されている
北原みのりさんにお越しいただきました。
北原さんは、今回、朝日新聞社から「毒婦。木嶋佳苗100日裁判傍聴記」を出版されました。
いわゆる婚活殺人事件といわれる木嶋佳苗被告の事件の裁判を、
北原さんが傍聴した記録をまとめたものです。
普通なら、多少の同情や共感をするはずの女性犯罪者なのに
木嶋被告の場合は、全く同情や共感も持てないことを感じ、彼女をもっと知りたいと
思ったことがきっかけだそうです。
公判はとにかく最初から最後まで驚きの連続で、被告なのに傍聴人たちをじっと見つめるところ、
どんなに検事に強く責めたてられても動じず悠々としているところ、
最後の日に自身の死刑判決を聞きながら足をブラブラさせていたところなど、
北原さんから見ても全く感情移入のできない常軌を逸した状況だったそうです。
そして北原さんのオススメ本は
「マリー・アントワネット」(上下巻・シュテファン・ツヴァイク、中野京子訳)
歴史が生み出した悲劇の王妃の真実を渾身の筆で描いた伝記文学の金字塔です。
北原さんは、木嶋被告の裁判を傍聴している時期にこの本を読んだのですが
アントワネットが裁判にかけられ、責めたてられても悠々としているところなど、
実際に起こっている木嶋被告の裁判と重なるところがあったそうです。