2度目のご登場、ジオ・サーチ社の代表取締役社長、冨田洋さんにお越しいただきました。
ジオ・サーチ社は、道路の陥没予防の調査会社で、東日本大震災のときも被災地へ度々出動されました。
それと同時に、会社の技術「路面下空洞探査システム」を活用して、この15年にわたり
タイ・カンボジアの地雷除去支援に取り組んでいます。
国連経由で依頼があり、「地雷除去専門者会議」等に出席するうちに
次第に地雷探知に没頭するようになります。
試作機「マイン・アイ」を手にカンボジア入りしたところ、インフラがなく、地雷が残留し、住民は
貧困を極めていました。地雷除去はあくまで手段で、現地の経済を復興させることが重要と考え、
NPOを立ち上げました。
地雷除去作業を通して、それまで敵対していたタイとカンボジアが歩み寄り
両国の国境にまたがる遺跡「プレア・ヴィヒア寺院」周辺を共同復興させて世界遺産登録を
目指すことに。なんと甲子園球場17個分の地域に残留していた地雷・不発弾を2年がかりで除去。
地雷が除去されたことで寺院に観光客が殺到し、ついに「プレア・ヴィヒア寺院」は世界遺産として登録されました。
冨田さんの、震災直後からの記録をまとめた本「多発する空洞化現象からインフラを守れ 復活の道」
幻冬舎から1200円+税で発売中です。
ジオ・サーチ株式会社 公式サイト