終わりよければ・・・(放送終了)

7月9日~7月13日の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」のゲストは、女優の秋吉久美子さん

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7月9日 月曜日 「いわきで育った不思議な少女」
溺愛する愛犬・フランソワーズちゃんを連れてスタジオ入り、ひざの上に乗せての収録となった秋吉さん。父は研究者、母は看護師と、芸能界とは正反対の堅い家庭で育ちました。多感な少女時代を過ごしたのは福島県いわき市。化石を掘ったりひとりで釣りにいったりという風変わりな面もあれば、高校生になると多数の男子学生を従え、モーニングコーヒー片手に説教したりと、この頃から「女優・秋吉久美子」の片鱗が見えてきます!

7月10日 火曜日 「芸能界デビュー」
高校3年生のときにオーディションを受けて映画に初出演した秋吉さん。「秋吉久美子」という芸名はこの時生まれたのですが、いたって安易な由来だったそうです。スカウトされて上京し、デビュー後はあっという間に売れっ子に。映画「赤ちょうちん」でヌードを披露し大変な話題になりましたが、映画に必要な表現として自分で納得しているのに、最初に助監督から「本当に脱いでいいのか」と確認され「ダサい!」と思ったそうです。しかし、後のセンセーショナルな取り上げられ方でその意味を知りました。

7月11日 水曜日 「『八甲田山』そして『異人たちとの夏』」
秋吉さんの出演作で印象深いのが、高倉健さんや北大路欣也さん主演の「八甲田山」。日本映画史上類を見ない過酷なロケで話題になりました。厳寒の雪山で「吹雪待ち」と言われて、立ったまま吹雪をずっと待ち続ける、なんてこともあったとか。そして風間杜夫さん主演の「異人たちとの夏」。秋吉さんの役どころは、交通事故で亡くなったはずなのに幽霊として現代に現れる、主人公の母親役。ラストは号泣のこの映画、必見です!

7月12日 木曜日 「結婚について」
実は「できちゃった婚」の元祖は、秋吉さんなんです。あの名セリフ「卵で産みたい」も話題になりました。そして現在のパートナーとは一度別れて復縁した間柄。一見波乱万丈に見えますが、どんなときでも、子供の頃からずっと立ち位置は変わらないと語ります。そんな秋吉さん、この5日間ずっと「私はSじゃない。どMだ!」と言い続けています。本当はどちらなんでしょう?

7月13日 金曜日 「最近の秋吉さん」
秋吉さんが「自分の原点」と語る福島県いわき市は、昨年の東日本大震災で多大な被害に遭いました。秋吉さんは早速高校時代のクラスメートに連絡を取り、復興支援の活動を行っています。主演映画「「わたし」の人生(みち)~我が命のタンゴ~」の話題になったとたん「タイトルが言いづらい!」と突っ込むところはさすが女優・秋吉久美子。映画の話もたっぷり伺っています。

<秋吉久美子>
1972年、藤田敏八監督の「赤ちょうちん」「妹」「バージンブルース」に出演し、1970年代の映画史を飾る。
デビュー以来、テレビ・映画・CMなど数々な分野で活躍。
2009年9月、早稲田大学政治経済学術院 大学院公共経営研究科を卒業。