絵本作家のうささんにお越しいただきました。
うささんは、東日本大震災で亡くなった、家族同然の動物たちの命を絵の中に蘇らそうと、
国内外から58人もの作家が集い、日本各地で開かれている「震災で消えた小さな命展」の
代表をなさっています。
去年の秋に被災地に行ったうささん、すべてが流されてしまった光景を見て
人間だけでなく動物も植物も、すべての命が消えてしまったことにショックを受けました。
助かった飼い主(人間)の皆さんは、なぜあの時、自分のペットを一緒に連れて避難しなかったのか・・・と
自分を責めています。そこで、飼い主と動物の心を、絵を描くことでつないであげたいと
この「震災で消えた小さな命展」をはじめました。
津波で流されて、写真が1枚もないペットの絵を描くとき、飼い主さんからのお手紙で
それぞれの子の特徴を詳しく書いていただいたのを読みながら絵にしました。
また、3匹の犬を一緒に1枚の絵に描いて欲しいというご希望も受けました。
2匹が亡くなり、1匹はいまだに行方不明とのこと。作家さんが描いたのは
3匹の犬が大きな木の一部になっているという絵でした。
それを飼い主さんが見たとたん号泣されたそうです。
見つかった2匹を、なんと、大きな木の根元に埋めていたということで
その作家さんのところに、3匹の犬が行ったのかもしれないと飼い主さんはおっしゃいました。
この「震災で消えた小さな命展」全国を回っていますが
東京展があります。
4月26日~5月3日、千代田区九段の「一口坂ギャラリー」で開催の予定です。
ぜひ、多くの方に身に来ていただきたいと思います。
震災で消えた小さな命展 公式サイト