自らの不妊体験を映像に収めた映画「幸せのカタチ」を発表した、映像作家・茂木薫さんに
お越しいただきました。
この映画、茂木さんが、人口授精で授かった赤ちゃんを亡くされる、というシーンから始まります。
あまりの悲しさに、ただつらいだけの体験で終わらせてはいけないという気持ちから、
自分の体験が少しでも他の方々の役に立てば、と作品化を考えるようになりました。
不妊体験のある女性たちに、治療の経緯や苦悩を伺い、作品に表現していきます。
映画をご覧になって、不妊当事者の方は、最初から最後まで涙が止まらなかったとのこと。
経験のない方からは、不妊治療中の女性の気持ちや、流産した女性の気持ちを深く知ることができたと、
大きな反響の声が寄せられました。
茂木さんは撮影終了後、不妊治療を再開し、幸いにも赤ちゃんを授かり、去年無事出産。
映画は、4月29日の夕方6時30分から、蕨市立文化ホールくるるで上映予定があります。
茂木さんからのメッセージです。
「最近のデータでは、不妊治療を受けるカップルは7組に1組と、珍しいことではありません。
子供を授かりこの世に無事生まれてくることは本当に奇跡的なことであると、
今一度知っていただけたらと思います。
不妊当事者の方は、つらい気持ちをひとりで抱えこまないで下さい。
どんな人生を選んでも幸せだと、自然に言える世の中になるよう、この映画が
そのお手伝いをできるよう願っています。」
映像作家 茂木薫さんの公式サイト