『音楽マスターピース』では、ワールドミュージックの老舗レーベル
「アオラ・コーポレーション」の高橋めぐみさんに出演して頂きました。
今回は、高橋めぐみさんの所属する「アオラ・コーポレーション」において、
膨大な数を扱っているという「キューバ音楽」の中から、再評価の機運が
高まっているキューバのヴォーカル・ミュージック『フィーリン』について
お話しいただきました。
高橋さんによりますと、『フィーリン』というのは、1940年代後半から
60年代にかけて起きたモダンで洗練された音楽ムーヴメントで、
ブラジルでボサ・ノヴァが生まれたのと同じ時期にキューバの首都
ハバナで生まれたそうです。ジャズやボレロ、トローバといった音楽の
影響を受け、都会的でおしゃれなサウンドは、強烈で複雑なリズムが
イメージされるキューバ音楽とは趣が異なっているそうです。
そんな『フィーリン』の楽曲の中から、最大の立役者といわれる
「ホセ・アントニオ・メンデス」の楽曲の他、スペインのギターの
巨匠・セゴビアをも唸らせた幻のギタリストで、『フィーリン』の
感情表現の幅を広げたといわれる「グユン」の楽曲を紹介して
いただきました。
また、『フィーリン』と同じく「知られざるキューバ音楽」という点から、
キューバのカーニヴァル音楽の怪人と呼ばれる、ページョ・エル・
アフロカーンの楽曲も紹介していただきました。
今日、ご紹介いただいた音楽は・・・
1.ミ・メホール・カンシオン / ホセ・アントニオ・メンデス
2.ロマンセ・ア・ラ・アバナ / グユン
3.モサンビーケ・ヌメロ・ウノ / ページョ・エル・アフロカーン
以上の3曲でした。