終わりよければ・・・(放送終了)

12月5日~12月9日の「ラジオバイオグラフィー 5冊のアルバム」のゲストは、藤田朋子さん

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12月 5日(月) 「女優を目指すきっかけ」
小学生の頃の藤田さんは活発な子でしたが、中学生になり、何かをする怖さを知ってしまってからは、急に人見知りをする子になってしまいました。同級生の名前すら覚えようとしない時期があったそうです。そんな藤田さんはゴダイゴの大ファン。作詞者だった奈良橋陽子さんの英語塾に通っているうちに演劇の面白さを知りますが、その頃はまだ、OL仕事の片手間のアマチュア演劇家ぐらいのイメージしかもっていなかったのだそうです。

12月 6日(火) 「役者デビュー」
女子大生ブームのようなチャラチャラしたものを好きではなかった藤田さんは、進路に悩みますが、結局自分の引き出しを増やすために大学に進学、そしてアマチュア演劇の道を歩みながら、いろいろなオーディションを受けます。中にはサギっぽいものもあったようで、テレビのドキュメントで自分が受けたオーディションを見たときは驚いたそうです。そうしているうちにレ・ミゼラブルのオーディションに受かり、プロとしてデビューしますが、いろいろと失敗をしてしまいます。藤田さんらしい失敗談です。

12月 7日(水)  「わたる世間は鬼ばかり」
レ・ミゼラブルで、細かい失敗を重ねた藤田さんですが、デビュー2年目にして、NHKの連続ドラマ「ノンちゃんの夢』のヒロインに選ばれます。でも、まだまだ女優として世間では認知してもらえず、ちょっと悔しい出来事にあうこともありました。その後、20年間にわたる国民的ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」に出演します。収録中、藤田さんは野村昭子さんの演技に心を奪われたのだそうです。もしかしたらこれが人生最後の出番、最後のせりふになるかもしれないと考え、一つ一つを丁寧にこなす野村さんの演技は、藤田さんに大切なことを教えてくれました。

12月 8日(木) 「音楽活動について」
藤田さんは歌手としても活躍しています。「のんちゃんの夢」で主役が決まったときにすぐに事務所の社長さんが歌手としてデビューをさせてくれたのですが、その後も多くの人との出会いがありました。藤田さんはポールマッカートニーの大ファンです。でも、インタビューの後、キスをされそうになった時には他のファンの目が怖くて思わずノーと言ってしまったのだそうです。後の旦那さん、桑山哲也さんと藤田さんの出会いも音楽活動が元です。藤田さんは今の御主人がディズニーシーで見せた意外な姿を見て、好意をもったのでした。

12月 9日(金) 「旦那さんと一緒に」
藤田さんと桑山さんがお付き合いをするようになったのは、深夜の電話でした。メールでもらった、「好き」という言葉が、好意なのか、恋の告白なのかが気になって眠れなくなってしまった藤田さんは午前3時に電話して確認したのだそうです。藤田さんの音楽活動はこの旦那さんと一緒です。藤田さん曰く、夫婦漫才。トークと音楽のバランスに気をつけながらのライブだそうです。年明けの舞台、女たちの忠臣蔵についても伺います。


<藤田朋子>
ミュージカル『レ・ミゼラブル』の一般公募に合格、アンサンブルでデビュー。
翌年NHK朝の連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』でテレビデビュー。
以降、ドラマ、舞台、ラジオ、物書き、ライブなどで活躍。
ご主人は、アコーディオン奏者の桑山哲也さん。