終わりよければ・・・(放送終了)

キーワードで振り返る2011年の航空業界

「キーワードで振り返る2011年の航空業界」というテーマで、「人間管制塔」ならではのレビューをしていただきました。

 

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【キーワード① LCC(格安航空会社)】

日本発の本格LCC「ピーチ」の設立など、従来「海外にそういうのがあるらしい」程度にしか認識されていなかった格安航空会社が、日本の消費者に意識された「LCC元年」だった、と山本さん。
被災しながらも「ローコスト・エアポート・オブ・ザ・イヤー」に輝いた茨城空港の話もしてくれました。

【キーワード② 980円】
スカイマークが成田空港に初めて乗り入れて東京から札幌、旭川間を最低格安運賃=980円で売り出したニュース。
日本の消費者に、LCCというのは「本当に格安だ」ということを実感させた出来事。
ちなみに浜松町から茅ヶ崎までがJRで950円。あと30円出せば北海道まで行ける?

【キーワード③ B787】
山本さんも先週乗ったという新型航空機B787。
山本さんが注目するのが、気圧の調整を従来の航空機と全く違うシステムで行っている点。耳が痛くならないとのこと。
機体の30%くらいは日本メーカーが製作しているこのB787。山本さんが一番評価しているには「ウォシュレット」の標準装備だそうです。日本ならではの技術。当初はボーイングの担当者も要らないのでは?疑問を持っていたとのこと。

【キーワード④ オープンスカイ】

航空自由化のこと。通常国際線を開通させるには、当事者の二国間で便数や路線を競技して認可を得る手続きが必要。それがオープンスカイになると認可の手続きが要らなくなり、航空会社が自由に便数を決められる。その結果競合が進んで価格が下がることになるそうです。
発着枠で限度のある日本ではまだ急には便数が増えませんが、来年以降、注目すべき動向と言えそうです。

【キーワード⑤ 水没】

東日本大震災におる仙台空港と自衛隊の松島基地の水没、タイの洪水によるバンコクの第二空港の水没と、1年で大きな航空施設が3つも水没するのは珍しい。
しかし、仙台や松島では必死の努力で早期の一部復旧が成し遂げられるなど、あらためて航空施設を維持する難しさ、有難さが確認された一年だったということです。

【今年のキーワード =「8」】
ボーイング787というだけでなく、ジャンボ機のB747でも新型バージョンの´8が登場。
航空産業で「8」という数字が際立ったそうです。
この「8」という数字、日本では「末広がり」だとして有難がられますが、他のアジアの国々でも「幸運」をあらわすことが多いそうです。
「人間管制塔」の分析では、おそらく欧米の航空会社がアジア市場を意識して、意図的につけているのではないか?ということでした。