「路地裏の居酒屋文化論 待ち歩き編」 ゲスト:マイク・モラスキーさん
本日のゲストは7回目のご登場、一橋大学大学院教授で、作家、ピアニストなど多彩な顔をもつアメリカ人、マイク・モラスキーさんです。
飲み屋街の一角に佇む、古き良き居酒屋が、研究テーマのひとつである、モラスキーさん。その研究のため、定期的に東京周辺で、行ったことにない町を探索するように心掛けているそうです。今日は、モラスキーさん流の東京の街歩きについて、お話を伺いました。
モラスキーさんはJR南武線沿線をよく探索。一昔前に比べると各駅周辺の個性が薄れてきたものの、それでもなかなか風情のある街並みが残っており、終戦直後の闇市の残像も見られるそうです。特に溝の口駅西口商店街がお気に入り。南武線の線路に沿って作られたトタン屋根の商店街で数年前に放火にあい、多くの店はなくなってしまったそうですが、ボロボロのトタン屋根や数軒ある立ち飲み屋の香ばしい煙と熱気で戦後の闇市にタイムスリップできるそうです。
また最近で訪れたのは洲崎(すさき)。この洲崎とは現在の江東区東陽町にあった大規模な遊郭街として知られ、昭和33年に売春防止法が制定されるまで、赤線地帯(公認売春地域)として隆盛を極めた場所です。そんな洲崎で取り壊し中の古い家屋に出会い、いたく感銘を受けたそうですよ。
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