東京広尾の日本料理の名店、ミシュランガイド東京で星を獲得、「分とく山」の総料理長・野崎洋光さんに、毎週、淡口醤油を使ったおいしい料理のレシピをご紹介いただくこのコーナー。
5月のテーマは「出汁と淡口醤油の関係」です。
出汁と淡口醤油の関係を知っておくと、様々な料理が簡単においしく
作れてしまうのです。今月は、その方法をお教えいたします。
5月30日に紹介するメニューは?
野崎 これまで、出汁と淡口醤油に、お酒を加えたらお吸い物、
みりんを加えたらうどんやそばのつゆになることをお教えしましたが、
出汁と淡口醤油とお酢を使えば、酢の物が作れちゃうんです。
しかも汁が抵抗なく飲めちゃうんです。
今回はその方法を紹介します。
〈あっさり飲める 酢の物 1人前〉
用意するもの
・にぼしやかつおぶしで取った出汁 200cc
・淡口醤油が出汁に対して7分の1 30cc弱
・穀物酢 出汁に対して7分の1 30cc弱
・かつおぶし
・わかめ
〈ポイント〉
●酢を1回、火にかけて飛ばすことが大事。
酢はすっぱいし、ツンとくるけど、1回火にかけるとまろやかに
なる。
●ワカメの代わりに、ジュンサイやもずくでもよい。
●ごま油をたらせば中華風ドレッシングにもなる。
あっさりした冷麺にもなる。
※なぜ淡口が良いのか?
●淡口醤油だとしつこくないから、スッキリしていておいしい
汁も飲めてしまう。
●ワカメやジュンサイなど素材の味を引き立ててくれる。
スッキリした味わいに、放送中、汁まですべて平らげてしまった邦丸さんでした。
旬の素材の風味を生かす淡口醤油なら、創業、寛文年間のヒガシマル
醤油がお勧めです。
次回はそばつゆの作り方をご紹介します。お楽しみに!