東京広尾の日本料理の名店、ミシュランガイド東京で星を獲得、「分とく山」の総料理長・野崎洋光さんに、毎週、淡口醤油を使ったおいしい料理のレシピをご紹介いただくこのコーナー。
5月のテーマは「出汁と淡口醤油の関係」です。
出汁と淡口醤油の関係を知っておくと、様々な料理が簡単においしく
作れてしまうのです。今月は、その方法をお教えいたします。
5月16日に紹介するメニューは?
野崎 5月2日に出汁をとる方法をお教えしましたが、
今回はその出汁を使ってそばつゆを作る方法を教えします。
〈おさらい 簡単に出汁を取る方法 かつおぶし&こんぶの場合〉
●ポットのお湯500cc(温度は75度~80度)の中に、
かつおぶし5グラム強と4センチ~5センチ四方のだしこんぶを
1分間入れるだけ。
さらに、先ほど使ったかつおぶしとだしこんぶを
250cc~300ccのお湯に入れて5分おけば、
2番出汁が取れる。
〈簡単に出汁を取る方法 にぼし&こんぶの場合〉
●1リットルの水に、30グラムのにぼしを3時間以上
つけておくだけ。
さらに、新しい水1リットルと1回目に使ったにぼしと8センチ4方の
こんぶを入れてひと煮立ちさせれば、2番出汁が取れる。
温かいそばのつゆ 1人前の場合
〈用意するもの〉
・出汁 300cc
・淡口醤油が出汁に対して15分の1 20cc
・みりん10cc (淡口醤油の半分くらい)
〈手順〉
●出汁に淡口醤油、みりんを加えて温めるだけ。
つめたいそばのつゆ 1人前の場合
〈用意するもの〉
・出汁 150cc
・淡口醤油が出汁に対して8分の1 20cc弱
・みりん 20cc (淡口醤油と同じくらい)
・かつおぶし
〈手順〉
●出汁に淡口醤油、みりん、かつおぶしを1つまみ入れる。
沸騰させて、火を止めて冷ます。
あとは、そばを茹でて、冷まして、
薬味にネギ、ワサビを添えるだけ。
【料理のポイントは?】
By 野崎
〈ポイント〉
●みりんを入れる。甘いがうまい。
●タレにするときは濃くしなきゃいけない。強さが必要。
だから、かつおぶしが入っている。
タレは飲むものではない。だから、強くても良い。
●出汁に対して、淡口醤油6分の1だと、天つゆになる
※なぜ淡口が良いのか?
・淡口醤油だとさっぱりしていておいしい。くどくない。
そばつゆを飲んだ邦丸さんは
邦丸「そば入れたら、完璧にそばつゆですよ」
今回も大満足の邦丸さんでした。
旬の素材の風味を生かす淡口醤油なら、創業、寛文年間のヒガシマル
醤油がお勧めです。
次回はそばつゆとうどんつゆで作る卵とじをご紹介します。お楽しみに!