終わりよければ・・・(放送終了)

コンテナハウスで一日も早く避難所の方々にプライベート空間を

東日本大震災では、依然として14万人近くの避難所暮らしを送る人々が苦しい生活を強いられています。
仮設住宅の設置が遅れているというニュースはお聞き及びかと思いますが、この遅れの原因には、「仮設住宅の規格に土地の広さなどの条件が合わない」といった従来のことがあるそうです。

そうした中、今日は通常、軍事作戦を行うときなどに、使われる「コンテナハウス」を、まず避難所に建てて、避難所生活をしている方々に、一日も早くプライベート空間を確保してもらうための活動をしている国際政治アナリストの菅原出(すがわら・いずる)さんにお話を伺いました。

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●「コンテナハウス」とは?
⇒米軍や国連などが軍事行動を起こす際、畳んだ状態で持ち込み、組み立て、必要がなくなったら撤去する仮設用の住居。
輸送が容易で「数時間」で組み立てられる。アフガニスタンの砂漠から南米のジャングルまで使える強度もある。

●仮設住宅の設置が進まない原因は?
⇒政府のお金でやれば早いが、政府の「仮設住宅」は、「災害救助法」に基づいて県が発注者=施主となり、「日本プレハブ協会」が間取りなどの規格を設定して建てる。「日本プレハブ協会」の加盟企業のみが受注できる。
ところが、今回の被災地では、この規定に合う広さの土地が十分確保できない。
政府は今回波をかぶった地域には住宅を建てない方針だが、町営の土地で高台にあるという範囲では、規定に合う広い土地がない。

●菅原さんの進めるコンテナハウスのプロジェクトは、現在までにどこまで話が進んでいる?
ちょうど今日、新潟港に第一陣のコンテナハウスが到着する。その後、被害の大きかった宮城県の女川町に30棟持って行き、早ければ28日にも避難所での設置が始まるが、被災地への輸送上の手続きが遅れれば、連休を挟んでしまうので、5月2日になってしまう。

●これを進めていくための費用は?資金の調達は?
「特定非営利活動法人 難民を助ける会」で寄付を集め、海外で購入した上で被災地に運んでいる。
輸送や設置に一棟あたり80万円程度かかる。
ある外資系の金融企業が2000万円を超える支援をしてくれ、それにより今回の第一陣が実現した。

●コンテナハウスは他にも用途がありそうですが?
⇒避難用の住居としてだけでなく、公共の施設としても使える。消防署ごと流されてしまった南三陸町では、コンテナハウスを使って仮設の消防署を作る話もある。病院や商店を立て直すのにも利用できる。

詳しくはこちらをお読みください。

http://i-sugawara.jp/donate201103.html

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特定非営利活動法人 難民を助ける会
【郵便局】 00100-9-600
特定非営利活動法人 難民を助ける会 「東日本大震災・仮設住宅」と
明記してください。

《お問い合わせ》
特定非営利活動法人 難民を助ける会 まで  電話 03-5423-4511