東京広尾の日本料理の名店、ミシュランガイド東京で星を獲得、「分とく山」の総料理長・野崎洋光さんに、毎週、淡口醤油を使ったおいしい料理のレシピをご紹介いただくこのコーナー。
今月のテーマは「料理は水から作る!」
なんでもかんでも出汁から作る必要はありません。
出汁がなくても水だけで簡単に作ることができる料理を紹介。
4月25日に紹介するメニューは?
野崎 今日は鶏の出汁で作るラーメンを作ります。
邦丸 鶏の出汁って、ラーメン屋さんだと1週間くらいグツグツ煮こむ
イメージがあるんですけど・・・・
野崎 20分~30分で鶏の出汁がとれちゃう方法をお教えします。
邦丸 ええーっ!本当に!
「鶏の出汁で作るラーメン」 ※2人前用
〈材料〉
・鶏のモモ肉 250~300グラム
・ 水1リットル
・ヒガシマル淡口醤油 75cc
・ にら、長ネギ、しいたけ 各適量
・ ごま油
・ 豆板醤
・ ラーメンの麺
〈手順〉
・鶏肉の霜降り。鶏肉を熱湯にさっと通して、
冷たい水で洗う。
・鍋に分量の水と水気を取った鶏肉を入れて、火にかける
・ちょっと泡が浮いてくるようになったら弱火にする。
沸騰させない!
・25分~30分茹でる。湯の温度は80~90度くらい。
途中、あくは取る。
・汁をこして、肉を取りおく。
・鶏の出汁に醤油、豆板醤、にらなどの具材を入れて
ひと煮立ちさせる。麺をゆでて器に盛り、スープを張り、
具をのせる。鶏肉も。好みで豆板醤、ごま油を少々加える
【料理のポイントは?】
By 野崎
〈ポイント〉
●鶏は出汁をとる前に霜降りしておくこと
霜降りしておけばあくの出方も少しですむ
●沸騰させない
大事なことは湯気が立つくらいの火加減で煮出すこと。
沸騰させないことで風味を残す。
また、低い温度で煮ることで、鶏肉はバンバンジーのような
柔らかくてしっとりした肉になる。
なぜ淡口醤油が良いの?
・淡口醤油ならラーメンがすっきりしておいしい
・鶏の出汁のおいしさを活かす
出来あがった料理を食べた邦丸さんは・・・
邦丸 「スープは澄んでるけど、コクが出てる!」
「鶏ってうまいですね~。」
「今まで作っていたものは、何だったんだ~!」
今回も目からウロコの料理のコツに、驚きを隠せない邦丸さんでした。
旬の素材の風味を生かす淡口醤油なら、創業、寛文年間のヒガシマル
醤油がお勧めです。
次回は出汁の3段活用をご紹介します。お楽しみに!