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デイトライン東京

「ネパールから見たジャスミン革命」ゲスト:ジギャン・クマル・タパさん

 

 

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本日のゲストは4回目のご登場。ネパールと日本の架け橋を目指されているネパール政府公式通訳者で国際交流の研究者、ジギャン・クマル・タパさんです。

 

北アフリカのチュニジアからはじまった反政府運動「ジャスミン革命」は、エジプトやリビア、そして中東各国、さらには中国にまで広がっています。

 

各国の事情はそれぞれですが、この反政府運動はどうゆう結果となるのでしょうか? 実はネパールは、「ジャスミン革命」に先駆け、王政が廃止され民主化に移行中です。そんなネパールのタパさんと一緒に世界の民主化について考えてみました。

 

タパさんによりますと、民主化するまでは自由を勝ち取るために国民の力が集約できますが、先ず体制が崩壊したら、それぞれの抑えられた気持ちが高まり、権利の主張などが一気に噴き出すといいます。

 

異なる意見や気持ちを西洋の民主化のように話し合いで決めるということに慣れていない国(文化)も多い中、精神的な(形式だけでも)一つの束ねたところが崩壊すると、暫定政権を作り、新たな国づくりは非常に長い道のりになるということなんです。

 

2006年のネパールの民主化運動から5年も経っていませんが、現在の民主化運動はインターネット普及で若者が立ち上がったとされているところがネパールとの大きな違い。それだけに、移行期の不安定さ、その後の受け皿が全く異なります。

 

勢いで民主化を行っても、その後に内紛がおこったり、その国自体がテロの温床になる危険性などもあり、日本を含めた国際社会の監視や協力が増々必要になってくるということでした。