熱心な復刻希望の声がありながら、版がすでになかったり、必要な発行部数に達しそうになかったりして復刻が実現しない。
そんなこれまでの出版の常識をくつがえしてくれるのが「プリントオンデマンド」です。
今回はレポーターの永井まどかさんが、ジュンク堂池袋本店に「プリントオンデマンド」の最新事情を取材しました。
「食の総合出版社」と言われる柴田書店さんは、2010年で創業60周年。これを記念して復刻の要望が多い、品切れ中の書籍10点を、丸善書店、株式会社ジュンク堂書店、波屋書房限定販売で復刻させることになりました。
いずれもプロのシェフや研究者の方が読むような「良書」ですが、
大量に売れる書籍ではないそうですが、今回は550部から600部といった単位で、1回だけの限定出版となっています。
特に 『<復刻版> 帝国ホテル 村上信夫のフランス料理』 という本は、
帝国ホテルで60年にわたって修得し、独自のレシピを提供されてシェフの村上信夫のフランス料理のルセットの集大成。
もともとは桐の箱に入っていたという超高級仕立ての本を、スキャニングの最新技術でよみがえらせたものだそうです。
詳しくは柴田書店のHPでご確認ください。
http://www.shibatashoten.co.jp/special/60tu_fukkoku/fukkoku.html