東京広尾の日本料理の名店、ミシュランガイド東京で星を獲得、「分とく山」の総料理長・野崎洋光さんに、毎週、淡口醤油を使ったおいしい料理のレシピをご紹介いただくこのコーナー。
5月のテーマは「出汁と淡口醤油の関係」です。
出汁と淡口醤油の関係を知っておくと、様々な料理が簡単においしく
作れてしまうのです。今月は、その方法をお教えいたします。
5月9日に紹介するメニューは?
野崎 前回、出汁とる方法をお教えしましたが、
今回はその出汁を使ってお吸い物を作る方法を教えします。
〈前回のおさらい 簡単に出汁を取る方法 かつおぶし&こんぶの場合〉
●ポットのお湯500cc(温度は75度~80度)の中に、
かつおぶし5グラム強と4センチ~5センチ四方のだしこんぶを
1分間入れるだけ。これで1番だしが取れる。
さらに、先ほど使ったかつおぶしとだしこんぶを
250cc~300ccのお湯に入れて5分おけば、
2番出汁が取れる。
〈簡単に出汁を取る方法 にぼし&こんぶの場合〉
●1リットルの水に、30グラムのにぼしを3時間以上
つけておくだけ。
さらに、新しい水1リットルと1回目に使ったにぼしと8センチ4方の
こんぶを入れてひと煮立ちさせれば、2番出汁が取れる。
お吸い物の作り方 (2人前の場合)
〈用意するもの〉
・出汁 300cc
・淡口醤油が出汁に対して25分の1 12cc
・お酒5cc (淡口醤油の半分くらい)
・豆腐 適量 (6分の1くらい)
・三つ葉 適量 (3本くらい)
〈手順〉
●出汁と淡口醤油とお酒と豆腐、三つ葉を入れて、
ひと煮立ちしたら出来上がり。
【料理のポイントは?】
By 野崎
●「味付けは計算機でできる!」
出汁と淡口醤油とお酒の割合さえ覚えてしまえば、
何人前だろうと簡単に作れる。
吸い物の場合は出汁に対して、淡口醤油を25分の1入れる。
●さらに、20分の1の比率でにゅうめんにもなる
※なぜ淡口が良いのか?
・醤油くささが出ない。普通の醤油を使うと、旨みが強すぎて
くどくなってしまう。淡口醤油ならあっさり味わえる。
お吸い物を飲んだ邦丸さんは・・・
邦丸 「うまい!」
「これ、店で出せますね~。」
今回も大満足の邦丸さんでした。
旬の素材の風味を生かす淡口醤油なら、創業、寛文年間のヒガシマル
醤油がお勧めです。
次回はそばつゆの作り方をご紹介します。お楽しみに!