今週は、去年45周年(!)の記念アルバム
「ア・タイム・フォー・アス」をリリースされたトワ・エ・モワのお二人をゲストに迎えました。
どんなアルバムなんでしょう、と、尋ねると...
「ジャケットが一番のウリです!」
と、言われて邦丸さん、びっくり仰天。
「あ! これ、或る日突然と、同じじゃないですか!」
「そうなんです!」
お二人のデビュー・ヒット「或る日突然」のジャケットと、同じ場所、同じ角度で撮影。
「日比谷のガード下のライブハウスのところなんですけど...
今も45年前とまったく変わらず、そのままなんです」
いやはや。
我々の様なオールド・ファンからしてみると、これは実に感涙モノでございます。
オープニング、邦丸さんは大好きなイーグルス、グレン・フライの逝去に触れて、
「ニュー・キッド・イン・タウン」をかけると、白鳥さんが
「アメリカに行ったとき、フリーウエイをすっ飛ばしてるとラジオでイーグルスがかかって...」と、
70年代の思い出話が始まったり...。
次から次へと面白いエピソードが飛び出して「こんどぜひ、サロン・de・くにまるに」と、その場で出演交渉(笑)。
今回のアルバムは、基本的に旧作とスタンダードを
「いまのふたりの声で」カバーしたものですが、
中に一曲だけ含まれている新曲、さだまさしさん書き下ろしのオリジナル「桜紅葉」からコーナーはスタート。
その後、お二人の「好きな洋楽」を2曲ずつ、ご披露いただきました。
★ウッドストック/ジョニ・ミッチェル(白鳥さん)
「彼女の声が大好きで...
いろいろな男の人と付き合って、声もだんだんしわがれてきて...
でも何も包み隠さず歌い続けている。
彼女の歌を聞くと、ああ、私も歌い続けようという気になります」
★ムーン・リヴァー/アンディ・ウィリアムズ(芥川さん)
フォークで売り出したトワエモワでしたが、実は芥川さんは、
生まれついてのクルーナー。
「子どもの頃は三橋美智也、村田英雄。
それから植木等さんの歌なんかが大好きでした。
このアンディ・ウィリアムズは、高音がファルセットじゃなくて、しかも細くない。
ああ、こういう歌い方を自分でもしたいな、と思ったんです」
美しすぎるハイトーンの原点は、アンディ・ウィリアムズにあった!
★イパネマの娘/アストラッド・ジルベルト(白鳥さん)
反対に「フォークしか知らなかった」という白鳥さん。
「世良譲さんに、ジャズやボサノバも聞いてみろ、と言われて...
何枚かレコードを貸して頂いた中の一枚が『ゲッツ/ジルベルト』でした。
イパネマの娘を聞いて、あ、これなら歌えるかも...と思って。
世良さんにそう話したら、その場でピアノを弾いてくださって...」
「その場に僕も居合わせたんです」(芥川さん)
若き白鳥さんが世良さんのピアノで歌う「イパネマの娘」。
いやー、その場で聞いてたらホント、鳥肌立ったんじゃないでしょうか。
★碧空/アルフレッド・ハウゼ楽団
「これは僕の思い出の歌なんです。
子どもの頃、四国の社宅に住んでいて、4時45分になると、この歌が流れて、
隣の工場から、オヤジが弁当箱さげて帰ってくる。
どこまでも青い空に、タンゴのメロディーが溶けていく...」
とにかく面白い話満載のお二人で、もっともっとお話を伺いたいのは、
スタジオにいた誰もが共通の思い。
というわけで、サロン・de・くにまる への登場を、どうぞお楽しみに!
4月16日には、横浜・関内ホールでのライブも予定されています。
皆様ぜひお出かけください!