裁判員制度が開始してから21日で丸5年。
これまでに、およそ5万人が裁判員&補充裁判員として裁判に参加しました。
さて、この裁判員制度。
経験者へのアンケートで審理・評議が「わかりやすかった」と答えた人は66.6%でした。
この数字、多いでしょうか?少ないでしょうか?
半数以上がわかりやすいと答えている。3人に1人はそうではない・・・。
検察官や弁護人が被告人や証人に質問する際、「質問がわからない」という声をよく聞きます。
「意味がわからない」ではなく「意図がわからない」。
「そんなことを聞いて何になるんだろう?」そう感じることは確かにあります。
裁判官だけの裁判に比べれば、「見て、聞いて、わかる」裁判になっているとは思いますが、
改善点がまだまだあるのも事実です。
きのう最高裁判決が出た去年12月の衆院選をめぐる「1票の格差」
去年の1つ前、2009年の衆院選では、1票の格差2.3倍で2011年に出た判決は「違憲状態」
今回はこの2009年と同じ区割り(同じ選挙区の分け方)で格差2.43倍。
つまり、格差が拡大した状態で、きのうの最高裁判決は同じく「違憲状態」
そもそも憲法では「格差は2倍未満に」と規定があるのに、なぜ「違憲状態」なのか。
「ソレって結局違憲なんじゃないの?」と言いたくなるところですが、
「改善に取り組むには期間が短い」などの事情を考慮し、
「違憲だけど汲むべき事情もあるよね」という場合は「違憲状態」という不思議な日本語に。
判決のポイントその① 国会の取り組みは【一定の】前進
国会が行った「0増5減」は確かに当時の格差が2倍未満になりましたが、
根本的な解決には【まったく!】なっていません。
判決のポイントその② 今も残る「1人別枠方式」の問題
「1人別枠方式」とは、小選挙区の議席のうち、47都道府県にまず1議席ずつを割り振ったあと、
残りの議席を人口に比例して割り振る、というやり方です。
「格差生むからこの制度ダメだよ」と2011年の判決で言及されていましたし、
きのうの最高裁判決でも「1人別枠方式を廃止できてないよ」と判断しています。
さて、今回の裁判では、各地の高裁の16件の判決のうち、14件が「違憲」判決で、
そのうち、広島高裁岡山支部と広島高裁では「違憲かつ、選挙無効」とまで踏み込みました。
それに比べるときのうの最高裁判決は「0増5減」を評価しすぎている=国会に甘い!と感じます。
弁護団の1人、升永弁護士はかつての会見で「小学校のクラスの学級委員だって多数決で決まる」と
格差が2倍を超えた状態の国会を皮肉っていました。
「厳粛に受け止めなければならない」「真摯に受け止める」
そりゃそうなんですが、自分たちが憲法に反した選挙を経て国会にいることを深く認識し、
状態を改善するために真剣に取り組んでほしいと思います。
「いつやるの?」ならぬ、「いつになったらやるの?」といったところです。
「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。
誰も気がつかない間に変わった。 あの手口を学んだらどうか」
と、暴言し、世界世論を相手に暴走したのは麻生副総理。
でも実際には「ワイマール憲法」は改正(改悪)されていません。
「ナチス憲法」も存在しません。
ヒトラー内閣成立後、成立したのは「全権委任法」です。
この悪法は政府に立法権を委譲する法律で、ヒトラーによる政治工作の結果、
国会で3分の2以上の賛成を持って成立しました。
ヒトラーは「全権委任法」を手にしたことで「ワイマール憲法」を無視し、
独裁者としてドイツ国を支配するに至りました。
以降、ヒトラーはユダヤ人迫害のため、ユダヤ人の人権や生存権を
否定する非人間的な法律を次から次へと成立させました。
******
麻生氏は「全権委任法」を「ナチス憲法」と混同し、しかも、
「全権委任法」を手にするための政治工作を「あの手口」と言い表したのだと、
私は発言を読み取る。そこに、たとえ恥ずべき無知と巨大な誤解があったとしても、
言葉にしてしまった以上、麻生氏の責任は強く問われなくてはならない。
絶対に許されない。
裁判の判決公判で裁判長が判決文を読み終えた後、最後にひと言付け加えることがあります。
これを「説諭」と呼びます。
記憶にある「説諭」はいくつかあります。
最近ではある裁判員裁判による死刑判決のあとに、
「重大な結論で、 裁判所としては控訴を申し立てることを勧めたい」と付け加えた「説諭」。
また、ライブドア事件の判決公判で堀江被告に対し、
「実刑にしたが、今までの生き方すべてを否定しているわけではありません。
罪を償って、再出発をしてほしい」と、被告を励ました「説諭」。
そして、先月14日。
知的障害を持ち、成年後見人が付いている女性の選挙権を認めた東京地裁での判決後、
裁判長は、
「どうぞ選挙権を行使して社会に参加して下さい。堂々と胸を張って、いい人生を生きてください」
と、「説諭」しました。
私は本質的には判決後の「説諭」は不要と思いますが、この裁判の「説諭」には
司法のアイデンティティや選挙の尊さ、ひいては議会制民主主義の本質を考えさせられました。
もし、お時間がある方は、当裁判の判決文(判決要旨でも)もお読み下さい。
「いい判決文」だなぁと、思うはずです。
16日の衆院選が憲法に違反しているとして、弁護士グループが提訴しました。
理由は選挙区によって有権者の数が大きく違う、いわゆる「1票の格差」。
すでに最高裁は最大格差2.3倍の2009年衆院選を
「違憲状態」とする判決を出しています。
この「1票の格差」、今回の選挙で具体的に見ると・・・・
有権者の数で一番差があるのは、
千葉4区の約49万8000人と、高知3区の約20万5000人。つまり2.4倍です。
有権者が2倍以上いるのに、選ばれる議員の数は同じ。
⇒つまり千葉4区の1票より、高知3区の1票の方が価値が2倍以上重い、
それは不平等だ!ということです。
弁護士グループは選挙の無効を求め、
人口の多さに比例した選挙区割りを作り直すべきだとしています。
小選挙区の数は同じ300として、総務省の去年のデータで単純に計算してみると・・・
●有権者全体は1億400万人÷小選挙区300区=35万人で1区くらい
○千葉県は508万人ほどなので、現在の13区→14.5区くらい
○高知県は64万人ほどなので、現在の3区→1.8区くらい
とはいえ人口の多い都市部ばかり選挙区が増えれば
地方の声が届きにくくなる、とも言えます。
①検察が被告人以外の関係者から事情を聴いていて、
②検察の調書と公判での証言が違う際、
③検察の調書の方が信用できる特別な状況がある場合においては
⇒特別に証拠として採用できる、というもの。
うーん・・・
小沢被告の裁判における石川元秘書を例に取るとこうなります。
①石川元秘書が
②検察の取り調べ「小沢被告に報告してました」
公判での証言 「小沢被告に報告してませんでした」
⇒違う
③政治家と元秘書という関係性もあるので、
「小沢被告のいる法廷では不利なことを話しづらいんじゃない?」
⇒特別な状況
であれば、検察の調書の方が信用できるよね。
⇒これが特信性です。
ただ、今回の場合は
検察によって誘導された「違法で不当な供述」なので、
「特信性は認められない=証拠にはできません」というワケです。
法律用語は難しいです・・・
司法解剖が行われていた殺人事件。
記者と捜査関係者のやりとりのなかで
『ケンシはまだ続いている』という言葉が。
「あれ?『ケンシ』って
司法解剖する前に
警察官が遺体を調べることじゃなかったっけ?」
...実はこれ混同しやすいのです。
結論から言えば「検死」と「検視」の違いです。
まず「検視」というのは、
警察官や検察官が、遺体の外見を見て
傷つけないようにしながら調べることを指します。
ですから司法解剖は含まれません。
一方の「検死」ですが、実はこれ「法律用語」ではありません。
ですから明確な定義は無いのですが、
実務上
司法解剖を含む広い意味での死体検分を指します。
「検視」そして「解剖」、
監察医が死因をつきとめる「検案」をひっくるめた概念が「検死」
音だけで聞くと混同してしまいますね。
被災地の取材と殺人事件の取材をして思います。
『それでも生きていて欲しい』と願う心と
『身内や知人に手をかける心』。
生きるということと死ぬということを、
例え答えはでなくても
誰もが一度は
きちんと考えたほうがいいのかなと。
2009年にスタートした裁判員制度。
一般の国民が刑事裁判に参加し、被告が有罪かどうか、そしてどのような刑にするのか、
裁判官と一緒に決める制度です。
これまでに裁判員となったのは1万2000人以上に上ります。
裁判員制度とはどんなものなのか、そして今後の課題とは何か?
文化放送では、今週末に制度についての番組をオンエアします。
裁判員の経験をした方の生の声もうかがいます。
26日(日)午後6時~6時55分。
「文化放送サンデープレミアム もっと知りたい!裁判員裁判」
ぜひ聴いてみてください!
夏場の節電対策として就業時間を前倒しするいわゆる「サマータイム制度」を
導入する会社が増えてきていますが、ある調査会社の調査によりますと、
勤務先でサマータイムが導入された会社員や公務員の半数余りが「導入して
良かった」と答えているそうです。
導入前は批判も多かったこの制度ですが、とりあえずは順調なスタートといって
いいのではないでしょうか。ただこれから本格的な夏を迎えるにあたって、
「どの程度の効果があるのか」「デメリットはないのか」ということを、これからも
検証していく必要があるでしょう。
今回の調査では「自宅で照明を使用する時間が増えてしまった」と、節電効果を
疑問視する声もあったそうです。また、サマータイムを導入した企業に勤めている
私の知人は、「夕方酒を飲み始める時間が早くなったので、毎日飲みすぎで
しまう」と言っていました・・・・。みなさんもお気をつけください。
3ヶ月近く震災被害と原発被害に追われてきたが
個人的には最近もうひとつ気になるニュースがある。
それは全日本プロレスの、
悪役レスラー、スーパーヘイトこと平井伸和選手の容態である。
スポーツ紙でご覧になった方もいると思うが
5月29日の試合後に容態が急変。
急性硬膜下血腫で開頭手術を受け
今も意識不明の状態が続いている。
試合前に先輩レスラーと口論になり暴行を受けていたこともわかり
事件の様相も呈してきてしまった。
往年の名レスラー、ミツ平井選手の子息でもある平井選手は
今から十数年前、私がアナウンサーだった時代に
とてもお世話になった人物なのだ。
当時、天龍源一郎選手らを中心にSWSという団体が設立され、
ラジオなのになぜかプロレスの番組を始めることとなった。
元スポーツアナの卵(あくまでも卵)で、
且つ当時ヒマにしていた私に白羽の矢が立った(汗)。
それから一年中、北海道から鹿児島まで
全国を行脚する日々が2年近く続いたのだが、
会場でノートを取りながらぼんやり練習を眺めていた私に
いつも声をかけてくれたのが
悪役で知られたグレートカブキ選手と
当時は正統派レスラーだった平井選手であった。
技の名前を教えてくれたり、他の選手を紹介してくれたり
試合後、今日の戦いぶりの感想を求めてきたりといった具合で、
いつも声を掛け合っていた記憶があり
当時は会場に着くとまず最初に平井選手がいることを確認していたものだ。
ある日、彼に技をかけにいったレスラーが
セカンドロープに足首を引っ掛けて頭から転落。
頚椎を損傷し寝たきりになってしまった。
目の前で実況していたもので、私の記憶に今も生々しい。
先述した事故の時には
プロレス団体に同行する専属ドクターがいなかった事がクローズアップされ、
スポーツ界では一種の社会問題化した。
しかしその後も女子プロレスで死亡事故などが起き
格闘技界の危機管理予防は解消されていないように見える。
そして今回、彼自身が重篤の中におかれることとなった。
ここまで書いてきて、原発事故と良く似た話だなと思う。
危険と分かっていながら対策を講じないままに
結局深い穴を掘ってしまった。
平井選手は頭脳明晰な人格者。
それがリングで無くとも社会復帰は必ず果たして欲しい。
プロレスラーたちと接した2年間で思ったのは
悪役と呼ばれる人たちほど舞台裏では非常に温かい人たちで
あったということ。
日本の政界はどうだろうか....
とにかく平井選手の無事を祈る.....ひたすら祈る
このところ著名人の自殺のニュースが多く、
胸が痛みます。日本では平成10年から13年
連続で年間の自殺者数が3万人を超えており、
これに対して政府も各自治体も、さまざまな
取り組みを行っています。
長い人生ですから、辛いことや苦しいことも
たくさんあります。大切なのは、絶望することの
ない、夢や希望を持てる社会を作ること、そして
苦しんでいる人を孤立させずに、助け合うこと
ではないでしょうか。
周りに悩みを抱えている人がいたら、声を
かけてみましょう。悩みがある人は、一人で
抱えずに誰かに話してみましょう。
最近、改めて命の大切さを強く感じています。
日本には、合計108個の活火山があります。
これは世界の総数の約8分の1にあたり、
面積が狭い日本の中で、これだけの数の
活火山があるのですから、毎日、どちらかの
火山で噴火活動が起きているようなものです。
それだけに、火山活動にともなう災害も多く、過去の長い
歴史の中で、記録に残っている教訓も多いことから、
減災に役立てなければなりません。
そんな動きが、今みられています。
宮崎県はきょう、霧島連山の新燃岳の火口から
半径約20キロの宮崎県内の地域を対象にして
1時間当たりの雨量が4ミリ以上と予想された場合、
「特別の」気象情報を出すと発表しました。
これは、全国的に低気圧に覆われて、各地で
雪か雨が降るという天気予報のもと、地元の
住民の安全を守るのが目的で、対象となる地域は
都城市と高原町で、1800戸以上の住民に対し、
雨が降ると予想された時刻の半日前と2時間前、
警報や注意報を地元の気象台に出してもらって、
市町村が避難勧告や指示などを出す参考にして
住民に警戒を呼びかけるものです。
雲仙・普賢岳のふもとでは、長期に及ぶ土石流被害が、
その後相次いだ大火砕流による被害では、残念ながら
多くの尊い命が奪われました。
過去の災害の教訓を防災の「教本」にすることは大切です。
皆さんは「1日前プロジェクト」をご存知ですか?
過去の災害時の教訓を生かして、
やがて発生するであろう大きな災害のときに
大切な命を守るための「備え」で、
次のような手順で行い、家族や職場
さらには地域を守る活動につなぎます。
まず、リーダーとなってくれそうな数人が
過去の自然災害(地震・水害など)の中から対象を選びます。
↓
その災害の被災経験者や災害対応経験者に声をかけます。
↓
皆が集まれる時間と場所を設定します。(普通2時間ぐらい)
↓
録音機を回しながら、なごやかな雰囲気の中で当時を
思い出しながら、体験したこと・感じたことを話し合います。
↓
終了後、「教訓」や「知恵」につながる部分を拾い出す。
↓
テープ起しなどを基に、タイトルを考え、「物語」にします。
物語は400字前後で、語り口調を残します。
物語の情景を表現する写真やイラストがあると効果的
↓
作成した「物語」を地域や職場の人たちに読んでもらいましょう。
災害の教訓は防災の教本です。
「施政方針演説」と「所信表明演説」の違いをご存知ですか?
毎年1月に召集される「通常国会」。
この冒頭で総理が行うのが「施政方針演説」で、内閣の基本方針を説明します。
これに対し、「所信表明演説」は
「総理が交代した場合に総理自身が国政への考えを示すもの」です。
一番の違いは「施政方針演説」が内閣全体の方針を示すのに対し
「所信表明演説」は文字通り、総理自身の考えを示すということ。
さて、先日行われた菅総理の「施政方針演説」を聴きながら
ちょっと驚いたことがあります。。
実は「施政方針演説」にはセオリーがあります。
歴代の総理は「格言」や「史実」を引用して
メッセージを解りやすく印象的に伝えようとしてきました。
有名なところでは、小泉元総理の「米百俵」があります。
鳩山前総理はガンジーの慰霊碑にある「七つの社会的大罪」を引用しました。
もちろん「引用すれば良い演説」というわけではありませんが
これらの「引用」には、総理という人間が、これまで「何に触れ」、
「何に学んできたのか」「何を理想とするのか」を示す効果があります。
ところが、菅総理の施政方針演説には、それらがありませんでした。
演説とは
「相手の心に自分のメッセージを響かせる技術」です。
あの演説を聴いて国民が前向きな気持ちになれるでしょうか。
政権の持つ「理想」が伝わりましたか?
1995年1月17日午前5時46分、
兵庫県神戸市を中心に全国広い地域で揺れを感じた地震が
「平成7年兵庫県南部地震」でした。
そうです、その地震があの「阪神・淡路大震災」なんです。
その日も、私は四谷の文化放送2階のJスタジオで
毎朝の生放送番組「1134の民夫です」を担当していて
そのときの揺れを感じたことを忘れられません。
当時、成人の日が1月15日で日曜日と重なったため
16日月曜日が、振り替え休日となり、連休明けの
17日火曜日、仕事に出かける人々や学校に出かける
子供たちが、そろそろ起きようかという時間帯でした。
このときの被災で多くの尊い人命が奪われたほか
神戸という街とインフラが破壊され、経済的にも
大きな損害が生じました。
現在、いつ・どこで・どの程度の規模の地震が起きるか
事前に察知することはできません。
だからこそ、災害が起きたときの備えを完全なものに
しておきたいものです。
愛する人・家族を守るためにも・・・
さて年末。思えば今年は脇の甘い民主党政権の閣僚からの
「失言」が非常に多かった1年だったと思います。
ベスト3は
柳田法務大臣
『法務大臣はセリフ2つで務まります。
~"個別事案は差し控え" と "法に基づき適切に"・・・何回使ったか!』
菅総理大臣
『今までは仮免許。これからが本番です』
仙谷官房長官
『暴力装置でもある自衛隊は特段の政治的な中立性が確保されなければならない』
そして年末に駆け込むようにランクインした仙谷官房長官の一撃。
『沖縄県はアメリカ軍基地負担を「甘受」して頂きたい』
さて「甘受」とは。
広辞苑; さからわずに甘んじて受けること だそうです。
さらに、
新明解国語辞典; やむ得ないものとして、文句を言わずに受けること です。
例文としては、
「非難(侮辱・差別待遇)を甘受する」
これらは失言では済まされないものです。
言葉には魂があるといわれています。~「言霊」。 つくづく思います。
政治家は言葉の重みをもっと真剣に考えるべきだ。
***
きょうはクリスマスイヴ。
本題とは関係ありませんが銀座4丁目「MIKIMOTO」前の
X´masツリーの写真です。
総務省が今日発表した10月の完全
失業率は、前の月より0・1ポイント悪化
して5・1%でした。特に大学生や高校生の
就職状況の厳しさなどを反映して、15歳~
24歳の若者の完全失業率が9・1%と特に
高いとのことです。
ところで、臨時国会は会期を延長しな
ければ12月3日に会期末を迎えますが、
この国会で私たち国民の生活に直結する
議論はどれだけあったでしょうか。
「政治と金」「漁船衝突問題」「大臣の
失言」・・・・もちろん大切です。しかし、
それらの与野党の攻防を、国民はどの
ように見ていたのでしょうか。
今回の臨時国会での議論を見ていて、
私が一番強く感じたことです。
東京都は11月29日、大規模な地震災害時に
住民の避難や物資輸送のルートを確保するため
幹線道路沿いの民間建築物の所有者に対して、
耐震診断を義務付ける条例を制定する方針を
固めました。
民間の建築物への耐震診断義務化は全国初で、
東京都は来年度にも条例を施行したい考えです。
過去、東京が大きな被害を受けたのは、
1923年9月1日の「関東大震災」
このときは、建物の倒壊による被害の大きさより
燃えやすい建築物が次から次に延焼する
火災による被害が死者の数を増やしました。
また、1995年1月17日の「阪神・淡路大震災」は
記憶に新しいところで、このときには建築物の
倒壊による被害が大きくクローズアップされました。
そして、東京都の今回の条例化の動きですが、
すでに幹線道路沿いの建築物の耐震化診断は
条例化されているものと思っていました。
その建築物に住んでいる家族の生命を守るばかりか
近くを逃げ惑う住民の命を守るべき家が、
被災者の命を奪いかねない!?
裁判沙汰にならないためにも、耐震診断を
受けることを義務付けておきたいものです。
一方、東京都は建築物所有者の負担軽減を
忘れないでいただきたいものです。
北朝鮮の脅威
第一報(時事通信)は15:15。
「北朝鮮が韓国西方沖の延坪(ヨンピョン)島に数十発の砲弾を撃ち込んだ」~きょう報道部は祭日に付き、
手薄な出社人員でしたが、みな一様に吃驚!
そして「威嚇だろ?」と、思う間もなく続報。
「北朝鮮からの砲弾は200発。民家が60~70軒炎上」 「李明博大統領が安全保障関係閣僚会議を招集」
こりゃ大変だ!
そして「砲撃で韓国軍兵士が1人死亡」 と続いた。
時事電によると、韓国軍はアメリカ軍と合同で北朝鮮との軍事境界線近海で軍事演習をしていたとの事で、
この軍事演習に対する挑発行動の可能性も!? と伝えている。 しかし、まだ真相は分からない。
きのう北朝鮮のウラン濃縮による核兵器保持に関する警戒報道が世界を駆け回ったばかりだ。
×××××「理論的には北朝鮮は核兵器を保有できる!」
韓国の金泰栄(キム・テヨン)国防大臣が、北朝鮮が濃縮ウランを用いて核兵器を作った場合、
『すべての手段を使って対応する』と発言している。
朝鮮半島に対する緊張感は解いてはいけない~そんな思いを新たにしたばかり。
韓国哨戒船撃沈事件についての「落とし前」もついていない現状、延坪島で勃発したこの「有事」は、
6カ国協議を遠ざけ、
世界に北朝鮮の脅威をあらためて知らしめた。
裁判員裁判で初の死刑判決が言い渡されました。
死刑判決で必ず出てくる永山基準とは・・・
1. 事件の罪質
2. 犯行の動機
3. 犯行態様、特に殺害方法の執拗性、残虐性
4. 結果の重大性、特に殺害された被害者の数
5. 遺族の被害感情
6. 社会的影響
7. 犯人の年齢
8. 前科
9. 事件後の情状
以上の9項目を総合的に判断し、刑事責任が極めて重大で「罪と罰のバランス」、
「犯罪予防」の観点から、やむをえない場合に死刑判決が許されるとするための
基準となっています。
複数の被害者の場合、検察は死刑求刑していますが・・・・
複数殺害でも死刑が出ないケース(新宿西口バス放火事件など)や、
1人の殺害で死刑判決が確定したケース(奈良小1女児殺害事件など)もあり、
死刑の判断の複雑さ、重さがうかがえます。
国民の良識を裁判に生かすために導入された裁判員制度。
最高裁は、11月12日に来年の裁判員候補に通知を発送しました。
今回、受け取った約31万人の方々は、どんな思いで通知を手にしているのでしょうか。
千葉県浦安市の21歳の男が警視庁に逮捕されました。
逮捕容疑は「建造物侵入」と「遺骨遺棄」です。
「遺骨遺棄」容疑・・・。
男は、元交際相手の女性(20歳)に嫌がらせをしようと企て、
先月28日午前1時50分頃、女性が住む葛飾区内のマンションに侵入、
他界した自分の母親の遺骨が入ったバッグと位牌を
宅配ボックスに放置した疑いです。
男の母親は4月に死亡しており、
埋葬するお金がなかったため遺骨を自宅に保管。
男は女性に母親が他界したことを知らせたものの、
女性がお墓参りに来ないため嫌がらせをしたとのことです。
ちなみに男は女性と去年春頃まで約1年間交際。
女性は今年夏ごろ、葛飾署に「別れた後も何度も連絡がある」と
相談していたそうです。
「遺骨遺棄」という罪名、あまり耳馴染みがありませんが、
あまり聞かない罪名といえば、
「礼拝所不敬」という罪名もありました。
篠山紀信さんが青山霊園などで女性のヌードを撮影したとして
今年5月、公然わいせつと礼拝所不敬の罪で略式起訴されたものです。
いろんな罪名がありますね。
先週、月曜日に警視庁で捜査3課の発表がありました。
『すりの常習者の男が通勤・通学時間帯の電車の中で財布をすり現行犯逮捕』
この男が狙ったのが『ケツパー』。
ケツパーとは何か?
それはこれ!
ズボンのお尻のポケットに財布を入れていること。
この写真のように財布がポケットから出ている人をよく見かけますね。
常々危ないと思っていましたがやはり狙われているようです。
しかし、今回この男が狙ったケツパーはこちら!
ズボンから飛び出ていない財布を専門に狙っていたとのこと。
このようなケツパーをしている男性諸君。
はみ出ていないから安心ではありません。
ご注意を。
政府、与党は、菅改造内閣発足後、初の論戦舞台となる臨時国会を10月1日に
召集することを決めました。ところで、「通常国会」、「臨時国会」、「特別国会」の違いを
ご存知でしょうか?
正式には「常会」、「臨時会」、「特別会」といいます。それぞれ、召集の理由や会期の
延長などが異なっています。
常会は、年に1回、1月中に召集され、次の年度の国の総予算やこれを実施するのに
必要な法律案などを審議します。常会の期間は、150日と定められています。
臨時会は、臨時の必要があるとき、例えば緊急を要する災害対策のための補正予算案や
、内閣が目指す施策に関する法案が審議されますが、どちらかの議院の総議員の4分の1
以上から要求があった時、内閣は、臨時会を召集しなければなりません。また、衆議院議員の
任期満了による総選挙や参議院選挙が行われた場合にも、その任期が始まる日から
30日以内に臨時会を召集しなければならないことになっています。
特別会は、衆議院の解散による総選挙後30日以内に召集される国会です。この特別会では、
召集とともに内閣が総辞職しますので、両議院において内閣総理大臣の指名が行われます。
常会や臨時会と比べると、短期間で閉会することが多いです。
なお、臨時会と特別会の会期は、そのつど国会が決定します。
会期は、常会においては1回、臨時会、特別会においては2回まで延長することができ
ます。
「国民不在の仁義なき戦い」~民主党代表選は
昨日の石森記者『パレードのあとで』にもあるように
菅直人候補の圧勝で終わりました。
これからは党役員人事、内閣改造が焦点となってきますが、
今後の民主党と今後の菅内閣をウォッチする時に気にしておきたい
キーワードを3つあげておきます。
①全員野球
「挙党一致」を言い換えているものですが、党首や派閥の領袖が好んで使います。
菅さんも今回の代表選の演説で「412人の内閣」を作る!と、
それこそ「全員野球」内閣を標榜しましたが、こんな大勢が参加する内閣はありえません。
※小沢さんに投票した議員200人と菅さんに投じた議員206人の
内閣登用人事 バランスに注目です。
②ノーサイド
ラグビー用語で、試合終了のホイッスルが鳴ったら敵も味方もない。
勝ち負けもない、というラグビーという競技の精神を象徴する言葉。
党内抗争の勝敗が決したところで勝ったほうも負けたほうもよく使うコトバです。
「本当ですか?菅さん?」
以下、①の※部分と同じ。
③一兵卒
敗れた小沢さんが敗戦の弁として
「一兵卒として民主党政権を成功させるため頑張る」と述べました。
一兵卒の意味は「軍隊の兵隊のひとり」つまり「民主党の一議員」
ということなのでしょうが、ふつう心情として「隊長に従います」という
恭順の意思とセットで用います。
「本当ですか?小沢さん?」思わず身を乗り出して聞いてしまいそうです。
***
個人的には①も②も③も信憑性をあまり感じない
心に沁み込まない単語だなぁ。さて、どうなるでしょうか!
首都・東京の地震災害をどう迎え撃つかは、
長い間、大きなテーマになっています。
先ごろ亡くなった鈴木俊一さんが都知事の頃、
十数年間にわたって、毎年8月の末に
東京都主催の「防災フェア」が開催されていました。
ガス・電気・水道のライフラインをはじめ、
飲料水・非常食の企業のほか、警視庁や
東京消防庁、それに文化放送など民放ラジオ3社が
加わっての大掛かりな「防災フェア」で、都内の
デパートが毎年、交代で会場を提供していました。
それが、青島知事になって終了。
石原知事になった際、防災に関して取材した私は、
「ぜひ、都主催の防災フェアを再開させて欲しい」と
質問しましたが、石原知事は「それよりも、自衛隊を
加えた、大掛かりな防災訓練を実施するほうが良い」と
前のような防災フェア再開は否定しました。
しかしその後、防災訓練実施とは別に、
小規模ながら、防災フェアも実施してくれています。
昔の「防災フェア」の参加者らが今でも集まっています。
東京都の防災を考える「七夕会」がそれで、
各界の防災担当者が、常に顔を合わせています。
そのメンバーの中で、市民防災研究所理事である
池上三喜子さんが9月3日、
防災功労者防災担当大臣表彰を受けました。
内閣府の推薦により、防災思想の普及で表彰されたもので、
副賞は、SEIKOの懐中時計だったということです。
この池上さんは、これまで文化放送の防災特番に
幾度となく出演してもらっています。
日本災害情報学会のメンバーでもあり、
私たち「七夕会」は、東京都のため、世のために
頑張り続けたいと思っています。
過去の災害の教訓は、「防災の教本」です。
覚えていらっしゃいますか?
今から2年前、2008年7月28日の午後3時ごろ
兵庫県神戸市灘区の都賀川(とががわ)で、天気が急変。
河川敷の親水公園で遊んだり、歩いていた家族連れなどが
突然増水した急激な流れに巻き込まれ、遠足にきていた
保育園の園児1人とその保護者、遊んでいた小学生2人、
それに遊歩道にいたとみられる男性1人の計5人が死亡。
夏休みのお昼過ぎ、あたりは青空が広がり、河川改修が
行われた都賀川には多くの人々が集まり、水遊びをして
いました。午後2時ごろまで続いていた晴天でしたが、
13時55分には大雨洪水警報が発表され、一転にわかに
かきくもり、上空を濃い雲が覆い、雷鳴が鳴り始めました。
その段階でも都賀川付近に50人以上がいたそうです。
14時36分ごろ、雨が降り始め、その4分後には視界が
悪くなるほどの強い雨になり、この雨と上流からの水を
あわせた水位が、あっという間に1・3m上昇しました。
このとき、水位が上昇しただけでなく、まるで鉄砲水の
ように激しい流れであったため、逃げられなかった16人が
流され、11人は救助されたものの、5人が死亡しました。
突発的なゲリラ豪雨、注意することは難しいかも知れませんが
都賀川の周辺でも、発令された大雨洪水警報知ることが
できていれば、被害を少なくすることができたはずです。
私たち文化放送は、9月1日水曜日の午前11時から1時間
全国38局ネットで「地震だけじゃない!自然災害の恐ろしさ」を
放送します。
あなたもぜひ、この番組に質問などをお寄せください。
民主党の小沢一郎前幹事長に対する東京第5検察審査会
議決が注目されています。
2007年分の収支報告書への記入をめぐっては東京第1検察審査会が
「不起訴不当」の議決をしました。つまり強制起訴はありません。
しかし2004、2005年分の収支報告書の記入については、
東京第5検察審査会が、第2段階の審査に入っており、ここで「起訴相当」の
議決がされた場合、小沢さんは強制起訴されます。
**
ここまでは、よくご存知の事と思います。が、そもそも陸山会の収支報告書への
虚偽記載について小沢前幹事長を検察が不起訴としたことについて
「検察審査会」に申立てをしたのは誰? (裁判で言えば原告は誰?)
という疑問はおきませんか?
検察はこれを明らかにしません。
検審に参加した市民の氏名他プロフィールが完全に伏せられて、
明示されないのも如何なものか?と思う迅英です。
ましてや申立て人を伏せる「感覚」はまさに「怪」。
開かれた司法にはまだまだ道半ばといったところでしょう。
昨日、ほぼ一年振りに「死刑執行」が行なわれました。
異例とも言える法務大臣(千葉景子氏)立会いの下の執行でした。
千葉大臣が立ち会った「場所」が「刑場」です。
「刑場」~
死刑を執行する場所の名称です。日本の刑法で定められている最重刑は「死刑」です。
方法は「絞首」。
執行は札幌から福岡の7箇所の「刑場」で行なわれます。
仙台を除く6箇所の刑場は各地の拘置所内にあります。(仙台は刑務所内)
死刑囚は刑務所ではなく拘置所に入所しています。
懲役刑(禁固刑)の判決が確定した受刑者は刑務所に収監されることが「刑の執行」
となるわけですが、死刑確定囚は絞首~死亡をもって「刑の執行」となります。
その時まではいわばウエイティングタイムなので、刑務するのではなく、
拘置されるわけです。
ちなみに死刑囚は死刑を執行されるまでは受刑者ではないので
いわゆる囚人服は着ません。服装は自由です。
たちあがれ日本と新党改革が、参議院で
統一会派を組んで活動していくことで合意
しました。参議院選挙が終わってからよく
耳にする、「会派」という言葉ですが、「会派」
とは何でしょうか?
「会派」とは、国会の中で活動する議員の
団体のことをいいます。会派は理念や政策を
共有する議員が集まって作るのですが、所属
している政党が違うメンバーで構成されることも
あります。これは、常任委員会の割り当てや
委員会での質問の時間などは、会派に所属する
国会議員の人数に応じて決められるので、
少数政党が集まって会派を作ることもあるのです。
新しく結成された会派が、政界再編につながって
いくこともありますので、今後国会の動きがますます
慌しくなるかもしれません。
東京・浜松町はきょうも猛烈な暑さ!?
梅雨明け近しを思わせる天候でした。
週明け19日は「海の日」、
そして、子供たちは夏休みに・・・
海や川での水遊びが楽しい季節を迎えました。
1993年7月12日は「北海道南西沖地震」があった日です。
どんな災害だったか思い出せますか?
「奥尻島」の近くの海底を震源とする大きな地震で
地震直後、青苗地区などは大きな津波に襲われました。
港周辺の住宅地はもとより、高台に避難しようと
渋滞していた車の列も津波に襲われ、
多くの尊い命が奪われました。
そうした中、被災地で驚くような光景が映し出されました。
標高30メートルを越える高いところの電線に
海草などが引っかかっていたのです。
えっ!高さ30メートルの津波が?
ではないのですね。
山の斜面をあっという間に津波が駆け上がる状態で、
駆け上がった高さのことを、「遡上高」といいます。
楽しいはずの海や川でのレジャーの際、
大きな地震が発生した場合は、
水辺から急いで離れ、できるだけ高い頑丈な建造物に
避難することが大切です。
大切な自分の身体、また愛する人を守るために
防災意識を忘れないで・・・ネ
【ねじれ国会】
政権与党は前提として衆議院で過半数を維持しています。
現在衆議院は民主党が306議席(定数480)を持っていますが、
今回の参議院選挙の結果、民主党は106議席、国民新党が3議席、
与党系無所属の1議席を加えても110議席(定数242)にしかならず、
野党が過半数を握ります。
この状態~
つまり政権与党が参議院で過半数議席を持たない状態を「ねじれ」と言います。
この「ねじれ」状態のもっとも重要なポイントは
「参議院で否決された法案は衆議院で3分の2の賛成がないと成立しない」
というところです。
衆議院議席480議席の3分の2は320議席です。
++
はい、現在与党(民主+国民新党+新党日本+与党系無所属)の議席数は
312議席。あれっ!、議席が足りません。
ということは、与党の提出法案はことごとく否決~廃案になる可能性が
あるわけです。
国民新党が1丁目1番地とこだわる「郵政改革法案」も参議院で否決されると
成立が非常にキビシイわけです。
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。