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熊本地震の取材に行ってきた。空路、福岡(博多)に入り、博多から熊本県北部の荒尾まで在来線。そこで九州産交の臨時バス⇒タクシーと乗り継いで熊本入り。博多から5時間もかかってしまった。
被災した熊本城。遠目からも大天守の瓦が落ちているのが見える。城は熊本県民の誇り。多くの方から「お城がこんなになってしまって」という嘆きの声を聞いた。
重要文化財の櫓や長塀まで倒壊していて見る影もない状態。震度7が2回。それ以降も震度5強を超える大地震の連鎖は、清正公が築いた名城を無残な姿に変えていた。城の復旧には10年余の歳月と巨額の資金が必要になる。観光へのダメージも大きいはず。
熊本市内で倒壊したビル。断水地域も多く、温泉が出る公衆浴場には2時間半待ちの列が。普通に顔が洗えてお風呂で足を伸ばせる自由すらないのが被災地の真実。
益城町の状態はもっと深刻。本瓦の家は大半が倒壊。亀裂ができて主な道路は通れない。「ここは子どもも教職員も全員被災者」...避難所の飯野小学校で校長の声が胸に響いた。
我々報道陣は数日の取材で戻れるけど、被災した皆さんは先の見えない生活が続く。どんな言葉で現状を伝えても、本当のところは伝えきれないのが実にもどかしい。
期間中、各避難所のリーダーらたくさんの方にご協力をいただいた。元文化放送アナで東海大教授の小林寛子さんには、自宅への宿泊も含めてお世話になった。
現地で必要なのはモノより現金。浮いた宿泊費は、あす、小遣いをプラスして義援金として現地に送りたい。
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。