« 2016年 | メイン | 5年の重み »

2016年2月13日 実態を示してほしい

毎日新聞連載の「万能川柳」に
「バズーカも真上に打てば落ちてくる」という一句があった。
日銀の奇襲攻撃、マイナス金利の導入は瞬間的な
株高と円安に効き目を示したものの、効果は3日坊主。その後、
雪崩的株安&円高のリバウンドを起こし、株価は1万5千円を割込み、
為替は1$=110円台まで円高が進行した。
マイナス金利も黒田バズーカの一発と見るなら、まさに
垂直に落ちてきたこのバズーカ弾は日本経済を直撃してしまった。
**********
さて安倍政権の命綱、「アベノミクス」。3年間一貫して金科玉条とばかり
株高と円安の成果を国民にアピールしてきた。
残念ながら数字はごまかしがきかない。
この度の株価下落も円高為替も「アベノミクス」の限界を示したと見て構わないだろう。
その意味で「アベノミクス」の実態が見えてきたような気がする。
そもそも、黒田日銀はデフレ脱却の指針として物価上昇率は2年で2%上昇と
自信たっぷりに公言している。約束と言ってもいい。
物価上昇率2%UPは、まったくもって絵に描いた餅になっており、
いわば実体を伴わない数値目標だ。
もっと言えば、安倍政権がこの3年間で打出した政策キャッチも実態不明なものが多い。
「3年間抱っこし放題」
「1億総活躍社会」
「衆院定数削減 答申尊重」
「同一労働同一賃金」
これらの政策は確かに打出しのインパクトはあるが、その後の実態は
国民にとって実感できるメリットがはたしてあるのだろうか?
広告には印象強いキャッチは必須だが、肝心の商品にその実態が伴わなければ
否応なく消費者からきついパッシングを受けてしまう。
政権3年3か月、はたして、国民に対して掲げた政策(キャッチ)の実態を
われわれ報道メディアはもっと厳しく評価を下すすべきだろう。
その実態と評価を示さなければ政治そのものがまったく信用できない
パフォーマンスになってしまう。
報道スポーツセンター部長  関根英生

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

2016年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31