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去る12月9日に亡くなった作家の野坂昭如さんの告別式がきょう(12/19)、
青山葬儀所で行われました。
昭和5年生まれの野坂さんの享年は85歳。10代前半の壮絶な戦争体験は「火垂るの墓」に象徴
される数多の小説やエッセイに描かれ、一貫して戦争の愚と暴走する権力への批判を
発信し続けた作家でした。
私事ではありますが、迅英の父も今年9月に亡くなりました。父は昭和3年生まれでしたから
ほぼ野坂さんと同年代、享年は86歳、父からも戦争体験を随分聞かせてもらいました。
~空襲の話、疎開の話、戦地で死んだ先輩や友人の話、ひもじかった終戦直後の話~などなど。
戦後70年。10代で終戦を迎えた方は野坂さん然り父然り、皆さん80代です。残念ですが、
戦争体験を直にお聞きできる機会は時間の経過とともに少なくなってきます。
では、はたして戦争体験世代の次世代たる私たちはさらに次の世代に、父や野坂さんが
残してくれた「命掛けの体験談」を語り継ぐことができるのだろうか?
青山からの帰り道、考えさせられた。
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それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
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よろしくお付き合いください。