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東京モーターショーのプレスデーに取材に行ってきました。
今回は、各メーカーが自動運転の最新技術を発表しており、試乗もできます。
自動運転の開発が進む背景には「政府の後押し」があり、
自動車業界は2020年ごろの実用化を目指しています。
「自動で縦列駐車してくれる車」に乗ってみたのですが
まるで透明人間が運転してくれているみたいで、その技術には驚きました。
これなら、若者からお年寄りまで、安心して乗れるだろうとは思いました。
ただ、実用化にあたっては、道路交通法を大幅に変える必要がありますし、
もし事故が起きたら誰の責任になるのかという問題もあります。
そのあたりも合わせて検討しなければなりません。
さて、近年、往年の名車のコンセプトを引き継ぐスポーツカーが相次いで発表されていますが、
今回は、それがさらに顕著です。たとえばトヨタの「S-FR」。
「ヨタハチ」こと、トヨタスポーツ800の再来とも言われる小型のスポーツカーです。
(でも、「ヨタハチ」というよりは「ハコフグ」っぽい)
トヨタの最近のスポーツカーと言えば若者を狙った「86」がありますが、
「86」は、想定よりも上の年代に多く購入されたこともあり、
「S-FR」は、車重も価格も軽めになるようです。
マツダも、ファン待望のロータリーエンジンを復活させた
「マツダ スポーツ コンセプト」を発表しました。
1960年代の名車「コスモスポーツ」とともに展示しています。
販売間近の車でも、ホンダ新型NSXなど、スポーツカーの再来が目立ちます。
1960年代にトヨタ2000GTの開発にかかわったヤマハ発動機もスポーツカーを発表し、
国内9社目の自動車メーカーとなるのか注目されます。うっかり見てくるのを忘れました。
くっ。不覚。
このように各メーカーは、走りそのものの楽しさを知ってもらうことで
若者の車離れを食い止めようとしています。
ただ、かっちょいいスポーツカーを開発すれば、それで若者が帰ってくるのでしょうか?
自分自身を振り返ってみれば、車を好きになったのは
「車好きだった父」の影響が大きい気がします。
親、兄貴、先輩、友人...
「車の魅力を知っている人」の車に同乗し、思い出を共有するのが
車が好きになる近道のように思います。
生まれて初めて乗った車、免許を取って最初に乗った車、初めて誰かを乗せた車
最初に手放した車を覚えていますか。
車は単なる移動手段ではありません。必ず思い出とともにあります。
今回の展示では、過去の名車のスピリットを受け継いだ車が多いのですが、
それは単なるレトロ趣味なのではなく、
その車が愛された時代への、憧憬も込められているのではないかと思いました。
※一般公開は10月30日(金)~11月8日(日)です。
公式サイトはここをクリック!
今年のノーベル医学生理学賞に決まった大村智・北里大特別栄誉教授さん。
大村さんは1974年、静岡県伊東市の土に含まれていた細菌の一種から
抗寄生虫薬「イベルメクチン」の元となる物質を見つけました。
イベルメクチンは、オンコセルカ症(河川盲目症)や
リンパ系フィラリアなどに劇的な効果を発揮し、
主に熱帯地方で多くの人を救っています。
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今回の受賞はその成果を称えるだけではなく、
「発展途上国に蔓延する伝染病の治療薬開発にもっと目を向けるべきだ!」
というメッセージも込められているのかもしれません。
薬を開発するのに、製薬会社は巨額の投資をしますが
こうした病気が蔓延する地域は貧困にあえいでおり薬を買うのも難しい状況なので
結果として、なかなか開発が進みません。一種の悪循環と言えるでしょう
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しかし、大村さんは
「とにかく『科学者は人のためにならなければだめだ』と言われてきた。
人のために少しでも役に立つことは何かと考えてきた」と語ります。
そして土探しのため、今も財布に小さいポリ袋を入れて持ち歩いているといいます。
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横浜で開かれた大村さんの講演を聞いた製薬関係者のかたや薬剤師さんは
嬉しそうにこう語ってくださいました。
「薬の開発では、私たちの仲間の研究者が自然界から気の遠くなるような量のサンプルを採取して、
ほんのわずかな薬のもととなる物質を探し続けています。
地道な努力が実を結び、世界中の人の治療に役立っています。
そうした成果と努力が認められたことがうれしいのです」
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大村さんは記者会見で若い世代に向け、
こんなメッセージをくださいました。
「成功した人は失敗を言わないですよ。でも人より倍も3倍も失敗している。
だから1回失敗したからってどうってことないよ。
とにかくやりたいことをやりなさい」
※画像は大村さんと横浜市の林市長
東京都内で起きた自転車が関係する事故は、先月末時点で、8137件。
これは交通事故全体の32.4%を占めていて、
このうち自転車側に何らかの違反があった場合が半数を超えているそうです。
そこで、交通ルールを指導したり、ヘルメットの着用など自転車の安全利用を呼びかける
「自転車安全利用指導啓発隊」が、警視庁内に発足しました。
啓発隊は、隊長以下14名。 すべて交通部の警察官で構成されています。
専用自転車のクロスバイクに乗り、ヘルメットを着用。 専用ウエアか制服で活動するとのことです。
警視庁では、交通事故による年間死者数を150人未満に抑える
「チャレンジ・アンダー150(いちごーまる)」をスローガンに掲げています。
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。