アメリカのオバマ大統領が国賓待遇で来日しました。
近隣諸国との関係改善が進まず、
総理の靖国参拝問題ではアメリカから失望感が表明された日本政府は
できるかぎりの「オ・モ・テ・ナ・シ」で
日米関係の強い結びつきをアピールしようとしました。
裏はあっても表無し。(うまくない)
・・・もっともオバマ氏は迎賓館には泊まらず、夫人も同伴せず、
あくまでも実務的な協議を望んでいたようですが。
3月に2人の子供を連れて、中国を訪問した夫人が日本に来なかったのは
本当にプライベートな理由だけなのか勘ぐったりして。
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きょうは、共同記者会見のために迎賓館に行きました。
(石森は迎賓館は初。トイレが立派すぎてトイレだと気が付かずに彷徨いかける場面も)
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会見でオバマ氏は「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲だ」と
大統領として初めて明言しました。
「大統領の明言」は「中国をけん制したい日本」が求めていたことです。
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ただ、オバマ氏は中国を名指しすることは避けました、また「領有権」については
「私が生まれる前からの長い歴史的な経緯があり、
見解を示さない」として中立的な立場を改めて強調しています。
さらに。「中国が越えてはいけない一線はどこにあるのか」という記者団の質問には
「レッドラインは引かれていない」とし、
中国が尖閣に軍事侵攻した場合の武力行使の基準を示していません。
「安保の適用範囲内」というオバマ氏の発言が大きく報じられていますが
これらも見逃せない点です。
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首脳会談は終わったのに、これを書いている当日の夕方時点で、
共同声明はまだ発表されていません。
日米のTPP交渉に大きな隔たりがあるため、閣僚協議が継続となったためです。
オバマ氏は明日日本を離れ、韓国に向かいますが、
それまでに進展があるようには思えません。日米関係はぎくしゃくしたまま。
実務者協議や閣僚級協議を重ねるごとに「やつれていく」担当者をみるにつけ、
「交渉事というのは本当に難しいものだなあ」と思います。
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あ、ところで、なんで東京タワーの画像なのかといいますと、
この色、「星条旗」をイメージしているのだそうです。星条旗に見えます?
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