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2013年12月12日 後世に申し開きができない

特定秘密保護法案「可決」までの国会審議は安倍内閣が描いたシナリオを忠実に
与党の皆さんが演じきったという印象だ。
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制作総指揮及び主演;安倍晋三さん、助演女優;森ゆうこさん、
そして、衆参で異なる演技を見せた渡辺喜美さん、
最後にちょこっと登場して「審議打ち切り動議」を発言した元プロ野球選手の石井浩郎さん、
その他にも迷優・怪優さまざま入り混じってはいましたが、
一糸乱れぬ進行でNG、撮り直しされることなくクランクアップし(てしまい)ました。
撮影時間は衆議院46時間、参議院22時間、
合わせて68時間というハイスピードの超省力制作。
郵政民営化の小泉劇場でさえ121時間もかけて制作したというのに、
今回のあわて振りは誰が見てもアブノーマルだ。
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「秘密の範囲・基準」、「チェック機能不全システム」、「不明瞭な罰則基準」、
「不健全な知る権利と取材する権利」、 「国会機能への制約」、「秘密の永久封印」等々、
問題点は数えきれない。中でも歴史を閉ざすと言っても過言ではない
「秘密の永久封印」の可能性について、私は警鐘を鳴らしたい。
歴史を閉ざすことの危険性を我々日本人は
日中戦争~太平洋戦争という愚かな負の歴史の中で学んだはずだ。
今、また繰り返そうとする「愚行」は私たちの次世代に間違いなく危険な環境を与えかねない。
60年後、私は生きてはいない。平たく言うと「後世に申し開きができない」。
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先日、元毎日新聞記者の西山太吉さんとお会いし、短時間だが話をする機会を得た。
その中で西山氏は報道と意見主張の継続性の重要性を話された。
つまり、今後の報道マスコミの使命は「特定秘密保護法」が成立したとしても
力強く「廃案」を目指し、意見主張を継続させ、大きな世論を作らなくてはいけない、と。
~大変力づけられた言葉だった。
私は今まさに意を新たに主張する。「特定秘密保護法」はいらない。
ただ議会制民主主義というシステムに立法を委ねている以上、
即時の「廃案」が無理であれば、少なくとも秘密をチェックする健全な第3者機関を立ち上げ、
指定された特定秘密の情報公開を徹底させるシステム作りを主張していきたい。
「あきらめ」は愚か者の結論だ。      文化放送報道スポーツセンター部長  関根英生

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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