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(写真はありませんが・・・・)
台風26号による記録的大雨で、大規模土砂災害が発生した大島の元町地区。
現場に立って、三原山の外輪山を仰ぎ見た途端、「山が崩れた」・・・そんな印象を持った。
一番被害が大きかった椿園の一帯は、傾き、半分以上土砂に埋まった家と、
屋根の一部が確認されるだけで、あたりは大量の土砂と、
土砂とともに押し流されてきた折れた木々で埋め尽くされていた。
発生から夜を徹しての救出活動が行われているが、遅々として進まない。
疲労と焦りが次第に色濃くなっていく。
小さなものも含めると、土砂災害は島のいたるところで起きていた。
そのため「外輪山の形が変わってしまった」と地元の人が指摘する。
大島は三原山という火山を抱く。
山から流れてきた土砂をみると、粒子が細かく、乾くとさらさらしている。
「この土は、粘着性がないから大量の水分を含むと弱いんだよ」
「だから木々も根こそぎ山とともに町に向かって落ちてきた」と地元の声。
1958年の狩野川台風の際にも、規模こそ違えども同様の土砂災害が発生し、
尊い人命が奪われる被害があった。その教訓は生かされなかった。
自然の驚異が吹き荒れた大島。
台風一過、海も空も穏やかな表情を見せていた。
しかし記録的な大雨で緩んだ台地は・・・
台風27号が近づく中、二次災害の可能性も秘めている。
大島の被害の全容はまだわかっていない。
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