« 多数派工作中、、、  | メイン | 訪問 北方領土① 国後島 »

2013年10月17日 山が崩れた 大島土砂災害

(写真はありませんが・・・・)
台風26号による記録的大雨で、大規模土砂災害が発生した大島の元町地区。

現場に立って、三原山の外輪山を仰ぎ見た途端、「山が崩れた」・・・そんな印象を持った。

一番被害が大きかった椿園の一帯は、傾き、半分以上土砂に埋まった家と、
屋根の一部が確認されるだけで、あたりは大量の土砂と、
土砂とともに押し流されてきた折れた木々で埋め尽くされていた。
発生から夜を徹しての救出活動が行われているが、遅々として進まない。
疲労と焦りが次第に色濃くなっていく。

小さなものも含めると、土砂災害は島のいたるところで起きていた。
そのため「外輪山の形が変わってしまった」と地元の人が指摘する。

大島は三原山という火山を抱く。
山から流れてきた土砂をみると、粒子が細かく、乾くとさらさらしている。
「この土は、粘着性がないから大量の水分を含むと弱いんだよ」
「だから木々も根こそぎ山とともに町に向かって落ちてきた」と地元の声。

1958年の狩野川台風の際にも、規模こそ違えども同様の土砂災害が発生し、
尊い人命が奪われる被害があった。その教訓は生かされなかった。

自然の驚異が吹き荒れた大島。
台風一過、海も空も穏やかな表情を見せていた。
しかし記録的な大雨で緩んだ台地は・・・
台風27号が近づく中、二次災害の可能性も秘めている。

大島の被害の全容はまだわかっていない。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

2015年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31