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今国会の注目法案は、国家安全保障会議設置法案や特定秘密保護法案、それに産業競争力強化法案といったところ。
ただ、もし提出されれば、一気に注目されそうなのが、カジノ解禁法案。
安倍政権の成長戦略、そして2020年夏のオリンピック招致決定を追い風に、これまで何度も立ち消えになってきたカジノ解禁の機運がここにきて盛り上がり始めているのだ。
写真は、通称カジノ議連、正しくは国際観光産業振興議連(最高顧問の1人は安倍総理)の幹事長、岩屋毅・自民党衆院議員への取材風景。
カジノ解禁のメリットは・・・
①外国からの観光客誘致、国内外からの投資増大、雇用拡大で数兆円規模の経済効果が得られる
②カジノ税によって、国と地方の税収がアップする
といったところ。
リサーチした限りでは、47都道府県のうち、半分程度が、カジノを核とした複合レジャー施設(ホテルとかエンタメ施設)の設置に前向きで、ハウステンボスを抱える長崎、シーガイアがある宮崎、リゾートインフラができている徳島の鳴門あたりはかなり積極的。
だから、すでに候補地としてうわさされる東京・お台場とか、大阪・りんくうタウンだけの話じゃないんだよね。
一方、カジノ解禁のデメリットは・・・
①公序良俗が脅かされる可能性があり、青少年に悪影響が及ぶ不安がある
②ギャンブル依存症者が急増する
といったあたりか。
このあたりは、議連でも検討していて、「開設地は、地方公共団体から申請を受け、国が審査する」「営業主体は民間だが、不適切な業者、組織悪は排除し、査察制度も設ける」というシバリも。
このほか、シンガポールのように8000円~1万円程度の入場料を科すことで、お金がないのにギャンブルに手を染める人を排除する、あるいは、スイスのように、「うちの夫は依存症。だからゲームをさせないで!」などといった要望があれば、入場を拒否するといったことも検討していくとか。
それでも不安は残るし、観光、旅行、建設、エンタメ産業などさまざまな業種が儲かる話なので、利権の温床になりはしないか、という危惧はある。
そのあたり、法案提出後、どんな審議がされ、関連法案がどういう形で整備されていくのか要注目。2020年まであと7年しかないからね。
下の写真は弊社から見たお台場の遠景。う~ん、ここがマカオやラスベガスみたいになるのかな?
かく言うアタシは、まったくギャンブルに関心がない(パチンコも競馬もTOTOもやんない)けどさ、ラスベガスもマカオも大好き。(ラスベガスはねえ、ベラッジオに泊り、ショー見るだけでサイコーだもん!治安いいしさ。)
細部を詰めて、複合型リゾートが誕生すれば、特に税収難の地方には起爆剤になるかも・・・と思う。詳しくは、11月6日(水)の「ニュースパレード」で!
デジタルコンテンツエキスポ2013の取材で、巨大ブランコに乗り
ビルが建ち並ぶ街の中を、爽快に飛び回りました。
アルプスの少女ハイジの気分。実はこれ、実寸大の3D映像に入り込める技術!
研究段階ながら、チャレンジ精神あふれる技術が今年も一同に会しました。
無表情で覗きこんでいるのに、映った顔が、次第に「笑顔」や「悲しげな顔」に変化する鏡。
これは特殊な画像処理技術によるものですが、不思議なことに「気持ちも呼応」するのです。
「人の感情に技術的に影響を与えるため」の研究だとか。
人は悲しいから泣くのか泣くから悲しいのか。
「ごめんなさい、こんな時どういう顔したらいいかわからないの」
「笑えばいいと思うよ」(『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 』より引用)
「鏡」の研究者によれば「人が笑顔に変化するスピードは非常に早いが
悲しい顔への変化は凡そ3秒かかる」とのこと。喜びや楽しさのほうが直ぐにやってくるのです。
できるだけ、笑顔で過ごしたいものです。
先週土曜日から、26回目となる東京国際映画祭が始まりました。
今は売れ残っているチケットを買い、観客として気楽に眺めております。
ハリウッドの新作や日本の話題作には関心が無く
日本で上映されるのかDVDになるのかなど何のメドも立っていない東欧やアジアなどの作品を求めて六本木を流浪します。
今年はフィリピン映画の「ある理髪師の物語」なる映画を観ていたく感動しました。
時は1975年。マルコスによる独裁政権下のフィリピン南部のミンダナオ島を舞台に、夫に先立たれ理髪店を継ぐことになる妻や近所の人たち、神父、市長、売春宿の女性、反政府運動に関わる青年など様々な人たちの人間模様をリアルなタッチで描いたフィクションです。ミンダナオ島への疑似空間旅行とマルコス時代への時間旅行をさせて頂きました。
ところで、日本では台風26号が猛威を振るいましたが、映画の舞台となったミンダナオ島は去年の12月に台風24号が上陸。1900人を超える死者・行方不明者を出す大惨事となったところ。去年世界で記録された自然災害の中、もっとも多くの死者を出す大惨事となりました。
日本政府もJICAを通じて援助物資を送ったり資金協力をしたり、NGOも義捐金を集めたりしましたが、われわれがニュースに割いた時間はとても短いものでした。
地盤の弱いところに立つ石や木の家は瞬時に土砂に流され、未整備な道路は寸断され救助隊が向かうことすらできない中、死者が増えていったそうです。
フィリピンでは先日、中部でマグニチュード7.1の地震が発生しましたが、やはり200人近い死者を出しています。日本からの観光客も多いセブ島も大きな被害を受け、フィリピン最古の教会の鐘楼も崩壊しました。東日本大震災に比べてはるかに小さい規模の地震です。防災は先進国から学ぶべきことと途上国から他山の石とすべきことがあると思います。偉そうな持論で失礼しました。
(写真はありませんが・・・・)
台風26号による記録的大雨で、大規模土砂災害が発生した大島の元町地区。
現場に立って、三原山の外輪山を仰ぎ見た途端、「山が崩れた」・・・そんな印象を持った。
一番被害が大きかった椿園の一帯は、傾き、半分以上土砂に埋まった家と、
屋根の一部が確認されるだけで、あたりは大量の土砂と、
土砂とともに押し流されてきた折れた木々で埋め尽くされていた。
発生から夜を徹しての救出活動が行われているが、遅々として進まない。
疲労と焦りが次第に色濃くなっていく。
小さなものも含めると、土砂災害は島のいたるところで起きていた。
そのため「外輪山の形が変わってしまった」と地元の人が指摘する。
大島は三原山という火山を抱く。
山から流れてきた土砂をみると、粒子が細かく、乾くとさらさらしている。
「この土は、粘着性がないから大量の水分を含むと弱いんだよ」
「だから木々も根こそぎ山とともに町に向かって落ちてきた」と地元の声。
1958年の狩野川台風の際にも、規模こそ違えども同様の土砂災害が発生し、
尊い人命が奪われる被害があった。その教訓は生かされなかった。
自然の驚異が吹き荒れた大島。
台風一過、海も空も穏やかな表情を見せていた。
しかし記録的な大雨で緩んだ台地は・・・
台風27号が近づく中、二次災害の可能性も秘めている。
大島の被害の全容はまだわかっていない。
アメリカでは国の借金の上限が決められており、
17日までになんとか上限を引き上げないと「債務不履行」になる。
世界経済が動揺する恐れがあるが、野党共和党は強硬姿勢を崩さない。
取材した某社のチーフエコノミストは、今後の見通し等を話して下さったあとにこう語った。
〜〜〜
『アメリカでは子や孫の代までお金に困らないことを願い、
国が借金をしすぎないように「債務の上限」を国民自身がきめたのです。
何度も上限を引き上げてはいますが、それでも「無制限な借金の歯止め」の効果はあるのです。
つまり国民の目が厳しい。
しかし日本では消費税増税が決まったとたん、チャンスとばかりに各省庁は予算を要求してきます。
「国民が我慢しようとしているのに」です。
なのに優しい日本人は「どうせそんなもんだ」と悲しく諦める。我慢する。
私の母も我慢が美徳と考え苦しさを口に出さなかったため
病気が手遅れになって亡くなってしまいました。
我慢や諦めは決して美しいことではないと、経済についてコメントする我々は
常に呼び掛けなくてはいけないのだと思います』
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優しい笑顔のエコノミストを前に僕は唇を噛む。
マイクをしまう前にそれ言ってよ〜(;_;)
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そういえば最近、国会班の相棒の記者と
「経済という言葉の意味が、なんか狭く受け取られているね」「だねー」という話をした。
「経済」という言葉は「経世済民(or経国済民)」の略。
本来は「世の中を治め、人民を救う」という意味なのに。
今月3日、外務・防衛の閣僚協議、いわゆる「2+2」
東京での開催は初めてで、
東アジア情勢が緊張する中、強固な日米同盟を内外に示す狙いがあった。
日米両政府は、日米防衛協力の指針、いわゆる「ガイドライン」を来年中に見直すことで合意、
安倍政権としては「集団的自衛権の行使容認」に向けた憲法解釈の変更を反映させたい考えである。
今後は憲法改正や、自衛隊が「敵」の基地を攻撃する能力なども論点になっていくだろう。
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さて、その日の取材。
飯倉にある外務省の施設は当然セキュリティが強化された。
マトリックスのスミスみたいなアメリカ側の担当者らに促され、
我々日米の記者は建物の外に並ばされたのだった。
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米側「(以下英語)荷物や機材は蓋を開けて地面に置いて。皆荷物から離れて。
間もなく我々の犬が来てセキュリティチェックのため諸君の荷物の匂いをかぐからヨロシク」
一同「(犬......)」
米側「諸君。犬の到着が遅れているから少し待ってくれ」
一同「(゜ロ゜)」
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かくして日米の記者は「お犬様の到着」を待つことになる。
すると女性記者の一人が落ち着きを失っているのに気が付いた。
「どうしよう。 あたし、あたし...カバンの中に・・・ サンドイッチを入れてるの!」
一同「Σ(`ロ´;)!!そりゃたいへん!ソリャタイヘンデース!」
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で、大丈夫でした。
賢いわんこ。
危険物の探知犬君は任務を忠実に遂行ましたとさ。
わんこ。本当に危険なニオイは、そこになかったのかい?
東日本大震災や福島第1原子力発電所の事故で被災した福島県。
国内外から寄せられている支援への
感謝の気持ちを伝える役目を担うのが、「うつくしま復興大使」です。
地元の新聞「福島民報社」が公募で選んだ70人が現在、務めていますが、
このうち3人がきょう、警視庁を訪れ、
感謝の気持ちと復興への決意を伝えました。
石川町立・沢田中学校2年の郷 琴里(ごう・ことり)さんは、
「少しずつ復興に向けて歩み出しています。
それは、福島を見つめ支え続けて下さった
全国の皆さんのおかげです」と感謝の言葉を述べ、
福島県立・小高工業高校2年の鈴木淳也(じゅんや)さんは、
「将来は消防官になりたいと思っています。
人を助ける仕事を目指し、頑張ります」と決意を述べました。
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。