91年の牛肉オレンジ自由化。アメリカの圧力に押され、安い果汁が輸入されるようになって、愛媛の実家はみかん栽培をやめた。(大学を出てからでよかったよ・・・)
あれから12年・・・日本は、TPP交渉参加表明にさきがけ、牛肉の輸入規制を大幅に緩和。
参加表明後は、アフラックのがん保険を郵便局で売れるようアメリカの要求を呑んだ。(オバマ大統領がペリーに見えるぅ)
きょうは、JA中央の臨時総会を取材してきた。
そこで口々に上がったのは、TPP参加交渉と並行して行われている日米協議で、アメリカに押されまくっていることと、交渉の情報開示があまりに乏しいことへの懸念。(条約だもん仕方ない・・・で済むかっちゅうの)
下手をすると、自動車は輸入規制が緩和され、かんぽ保険とアメリカの保険の競争条件も大幅に緩和される。(日米修好通商条約か!)
それでも、経済界にとってはメリットもあろう。ただ、安倍さんが守ると言った「美しい田園風景」は、日本から消える可能性もある。
「農業を成長産業に・・・」といううたい文句からは、就業人口が200万人を切ったわが国の農業をどう建て直していくのかは見えてこない。(株式会社を参入させて、棚田をぶっ壊すだけでしょうが)
牛肉オレンジが自由化されたとき、「国境に入れても食卓に入れなければいい」と述べた政治家がいた。実際はどうか? バンバン、食卓にも外食産業にも入ってきているではないか。(とかいいつつ吉野家に行ってるけど)
TPP交渉は12人乗りのバス。走る方向が「国益」と別方向なら、降りる勇気も持つべきだ。(ピンポン押せばいいんだから)
私は参加交渉の行方を、かつて打撃を受けたみかん農家のせがれとしてシビアに見ていくし、少なくとも、メルセデスやトヨタなどより劣るアメ車(チェロキーはかっこいいけど)も買わなければ、米国産の牛肉(安いから手を出したくなるけどね)にも手を出さないつ・も・り。
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