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第23回参議院議員選挙が終わった。
各党の獲得議席(非改選と合わせた新勢力)は以下の通り。
自民党 65議席(115議席)
公明党 11議席(20議席)
民主党 17議席(59議席)
維新の会 8議席(9議席)
みんなの党 8議席(18議席)
共産党 8議席(11議席)
社民党 1議席(3議席)
生活の党 0議席(2議席)
諸派・無所属 3議席(4議席)
自公で過半数を超え、絶対安定多数に達する与党政権圧勝という結果だ。
先の衆議院選においても自公で過半数を獲得しているため、いわゆる
衆参両院の「ねじれ」が解消し、確かに安定した政権運営が「約束」された。
この結果は6月の都議選からある程度予測されたものではあった。
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今回の参院選は巧みに政権与党が争点を絞り込んだ。つまり~アベノミクス~。
株価上昇、為替の円安動向による金融、製造業の輸出部門等の急激な業績回復を
背景に、安倍政権の経済政策への信任への是非を問う、
というシナリオに終始した感がある。だが、問題はこれからだ。
確かに、TPPへの参加の是非、憲法改正問題、対中・対韓・対北朝鮮といった外交問題、
直面する原発の再稼動問題、定数是正を含む選挙制度改革の問題等々、
重要な課題は山積されている。
が、最も対応対策が求められる問題は「財政の建て直し」だ。
社会保障関係費は毎年1兆円以上のスピードで膨張する。すでに国債の利払い費は
10年間で約8兆円増加する。実際、消費税を10%に引き上げても、
2020年度には基礎的財政収支は空前の約17兆円の赤字になるという。
実際、日本の公的債務(対GDP)は200%に達し、先進主要国中で最悪の状態にあり、
「破綻寸前」と見る向きの国際世論も散見する。
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選挙に勝利する為の耳ざわりのいい争点作りを否定はしないが、その結果、信任を受けた
政権は国民に対するご機嫌取りではない真摯な実行力が問われる。
祭りは終わった。我々は冷静にこの国の行方にフォーカスする。
多分あと3年は国政選挙がない。
文化放送報道スポーツセンター部長 関根英生
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。