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44,5%~これが過去の参議院選挙における最低投票率だ。
この選挙は1995年7月に自社さ連立政権の村山富市内閣下で実施された
もので、自民党と社会党が連立を組むという空前絶後にして苦心惨憺を
絵に描いたような政権の是非が争われた。
投票率=過去最低の40%台という結果には政治に対する有権者の冷ややかな
「絶望」が示されように思えてならない。
そして今回の参議院選挙も低投票率が危惧されている。
先の東京都議会議員選挙の結果から「自民圧勝」の情勢が透けて見えるせいか、
選挙の論点・争点が見えてこない。衆参両院における「ねじれ解消」が
なるかならないかが問われる重要な選挙であるはずなのに、である。
一方、今回の参議院選が終わると、衆議院の解散がなければ
次の参議院選挙まで3年間は国政選挙が実施されない。
つまり、現政権~おそらくは安倍政権が日本丸という船の舵を取る。
おそらく"重要な論点と争点"はこの参議院選挙後に浮かび上がってくるはずだ。
「憲法改正」「TPP」「対中・対韓・対北朝鮮外交」「社会保障制度改革」
「選挙制度改革」そして「消費増税」など、どれもが本来今回の選挙の論点の中心と
なるべきテーマだ。
議会制民主主義国家である以上、わが国は政治に関する議論と検討・検証、議決は
国会で行われるのがルールだ。先に挙げた"重要"な論点と争点についても
我々有権者は議会に委ね、決定事項は政権に運営を委ねる事になる。
だからこそ、少し考えてみよう、今回の1票の尊さを。
安倍政権への信任投票でもアベノミクスに対する是非主張でも、
特定の政党への応援でもいい。投票動機は立候補者や政党が示す争点だけではない。
有権者1人1人が動機づくりをして1票を投じて頂きたいと思う。
文化放送報道スポーツセンター部長 関根英生
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。