« 東京優駿 | メイン | 被害者の顔写真を公開 »

2013年5月27日 市民の声

東京・小平市できのう行われた幹線道路の整備計画を見直すかどうかを問う
住民投票は、投票率が50%を下回り、投票成立の要件を満たさなかったため
開票されないことになった。
計画されている幹線道路は50年前に策案された東京都の道路計画に則したもので、
実行されると、市民の憩いの場でもある雑木林のほぼ半分をつぶし、
およそ220戸の住民が立ち退く事になる。
***
投票率は35・17%で、投票用紙5万1010枚は廃棄されるという。
実は迅英も小平市民だ。1票を投じた1市民として今回の住民投票には
釈然としない部分がある。まずは投票率が過半を下回った場合、事実上「建設容認」となる、
というシステム。しかも住民投票実施決定当初はこの投票率50%条項はなく、いわば
「後出しじゃんけん」で市長と議会が付け加えたものだ。また、先月実施された市長選の投票率も
38%程だった事を鑑みると投票率50%という成立の為の条件条項は理解しがたい。
さらには、当選した小林市長は幹線道路の整備計画については「真摯に対処する」と述べて選挙を戦った。
投票した「5万1000人の声」を見もせずに破棄する事が「真摯な対処」とは到底思えない。

KODAIRA.jpg

時まさしく「憲法改正」への議論が活発になってきている。
憲法改正には「国民投票」が絶対条件だ。
議会制民主主義が政治の基本となっているため、直接的政治参加には、あまり経験則のない日本国民、
その意味でも今回のような住民投票は大変意義深いものだろう。
それだけに「市民の声の廃棄」という結末は容認しがたいし、危なささえ感じる。
今回、住民投票のため、7000人を超える署名を中心になった集めた
「小平・都市計画道路に住民の意思を反映させる会」は投票結果の情報公開請求を行うとの事。
その5万1000人の有権者の声の中には迅英の「声」も1票入っている。

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

2015年2月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28