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「強いけど勝てない」
関東大会3連覇、甲子園でも常連として知られながら、8強どまりが多かった浦和学院高についてしまったイメージだ。
その浦学が春のセンバツで見事優勝!
5試合で47点をあげる猛打と、2年生左腕、小島投手の好投で、埼玉勢としては1968年以来の優勝旗を持ち帰った。
なぜ勝てたのか?
もちろん、いくつも要因はあると思うが、東日本大震災以降、森士監督が、選手たちとともに石巻で支援活動を行い、投攻守だけでなく、選手の人間性を育ててきた成果ではなかったか。
大会で5割の打率をマークした主将の山根は、「野球ができることを幸せに感じ、丁寧にプレーするようになった」と言う。「勝ち急がなくなった」とも。
去年のセンバツで大阪桐蔭に逆転負け、秋の明治神宮大会では無名の春江工にも、序盤で5点のリードを奪いながら敗北した浦学。
被災地支援を通じて、慢心や雑さが消え、初心に戻ってプレーできるようになったとすれば、もともと身体能力が高い選手がそろっているだけに、その強さは本物と言っていいだろう。
バスから降りた森監督は、集まった在校生やさいたま市民を前に、笑顔でVサインを作ってみせた。
それは、優勝という誇らしい結果よりも、「ようやく自分が考えているチーム作りができつつある」という確信がもてた証のように私には映った。
「これからは夏の甲子園に向けて、連覇を目指してやっていきたい」
報告会で、森監督も山根も、そして3本のアーチをかけた高田ら他のナインも同じ目標を口にした。本当の強さが備わってきた浦学の今後の戦いに注目したい。
春は、浦和学院 対 済美(愛媛)の決勝だったけど、夏は、浦和学院 対 今治西(愛媛)のカードかな?
悪いけど、深紅の優勝旗は、来島海峡渡って、今治に持ち帰らせていただきやす!
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