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2013年3月 8日 2020夏季五輪、東京はPRできたか?

 IOC評価委員会の東京視察を取材した。初日、報道のニューフェイス、N記者、2~3日目は、伸び盛りの20代、Y記者が取材したので、ひそかに「ロートルのアタシも取材したいでちゅ」と思っていたら白羽の矢が。(ウッシッシ)


 でも、フジテレビ「ニュースJAPAN」に、アタシが記者会見場で爆睡している映像が流れてしまったらしい。(だって、慣れないモバスタ=現場からLIVEで音声送りができるスグレモノの装置、を使って、疲れちゃったんだもん)


 言い訳をすれば、IOC側の会見に続いて、30分間、インターバルを置き、同じホテル内の会場で東京招致委員会側の会見があったので、ちょっと油断⇒睡魔に襲われる⇒思わず櫓を漕ぐ⇒フジのカメラに映る・・・という不覚を喫してしまったのだ。(だってアタシは朝型人間だもの)

IOC2.jpg 

 で、肝心のIOCの視察は・・・と言うと、
 個人的な見解だが、東京が、かねてからリーディー評価委員長が話していた「なぜ東京なのか?」という問いに、きちんと答えられたか、と聞かれれば、必ずしもそうではなかったのでは、という疑問が残る。


 東京都の猪瀬知事は、「4年前の教訓を参考に、今回は皇室も総理も財界も、そして東京都やスポーツ関係者もオールジャパンで大会招致を訴えることができた」と言う。


 竹田理事長もまた、外国人なら誰しもが気にするであろう原発事故の影響について、「きちんとした放射線量のデータを出し、東京はなんら問題ないことを説明した」と語った。


 そして2人とも、「東京ならコンパクトで安全に、きちんと五輪を運営できることをアピールできた」と胸を張った。

IOC1.jpg


 でも、これらって、「なぜ東京なのか?」の直接的な答えじゃないよね?


 放射線量のことだって、どこまで納得させられたのか未知数だし、東京招致委員会は確かにがんばったとは思うけど、まだどうなるかわからないなー、というのが正直な感想。


 今月18日からはマドリードが、24日からはイスタンブールが、それぞれ評価委員会のメンバーによる調査を受けるので、その内容しだいだろうけど。


 それにしてもきのうはトルコのメディアが多かった。イスタンブールを抱えるトルコは、やはり、「東京対イスタンブール」になると踏んでいるのだろう。

IOC3.jpg


 そういうわけで、東京に対するIOCの評価は実際のところ額面どおり受け取ってはいけないと思うし、東京が今回の接待にいくら使ったのかも、関係者が一切答えてくれなくて、どうもスッキリしない部分が多いんだけど、写真右のドーピング検査車だけは、「Wao!」と思ったね。


 レントゲン車をバカでかくした外観。中は、選手が検査を待つための応接スペース、トイレ、採血採尿をするエリアの3つに分かれていて、いつでもどこでもチェックができるというのは、日本の「売り」か。


 選手村ができる前に調整のために早めに来日するチームにも帯同できるし、どのべニューにも車ならさっと行くことができるもんね。


 こういう部分も含めて、東京が高い評価を受けることができていたらいいんだけど。


 最後に余談だけど、きのうの会見を仕切っていた某イベント・広告会社の方って大変だよね。アタシなんて、彼らとは、ipad発売イベントや新宿のビックロ開店、年賀ハガキ発売セレモニーでも会っちゃったもん。(まあアタシも、ロートルのくせに、いろんな取材に首を突っ込むから疲れて眠くなっちゃうんだね・・・ZZZ)
 やっぱ、モバスタを使う仕事はN記者とY記者に任せよう。音は伝書鳩で送らなきゃ。

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