« 2013年! | メイン | 文化放送報道SP「東日本大震災~南三陸・立ち止まった復興」制作スタッフからのお願い。 »
仮設住宅を訪れた運動ボランティア(スポーツトレーナーやマッサージ師の若者たち)は、
公的な情報をあてにせず、自らを必要とする避難者を探して活動していた。
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孤立感に苛まれている町外の「みなし仮設(借り上げ住宅)」の住民のもとには
被災者自らが「支援員」として町から訪れ、悩みを聞いている。
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避難所生活、極限状態の中で生まれた「つながり」を壊すまいとして、
食事の世話をしていた若き被災者らは、荒野の片隅に「カフェ」を立ち上げた。
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地域がバラバラになる「仮設入居」や「高台移転」の方法に真っ向から異を唱え
「誰ひとり孤独死させない」と自ら民有地を探す地域のリーダーがいる。
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みんなが、自立しようと歯を食いしばっている津波の被災地。
でも、公的な後押しや約束がなければ、いつまでも続けるのは難しい。
自立の道を探る人々と、足を引っ張るような政治。
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がらーんとした仮設団地の集会所で、ひとり
子供用の絵本のページを繰っていたおばあちゃんは、
『こんな暮らしなら、あのとき死んでおけば良かった』と嘆いた。
いつも会う笑顔を絶やさないおばちゃんは玄関先で
『移転しようにもお金がないの。息子も高齢で借りることもできないの』と
口元だけで笑った。
仮設商店街の食堂のおかみさんはエプロンで手を拭きながら
修学旅行で店を訪れた子供たちに「帰ったら見たままを家の人に伝えてね」と呼びかけた。
「忘れないでね」と。
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南三陸の今を伝える特番
『文化放送報道スペシャル東日本大震災〜南三陸立ち止まった復興』は
1月4日(金曜日)夜8時から。
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。