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2012年12月24日 氷点下の首都を熱くした韓国大統領選挙

 先週、韓国大統領選の取材でソウルに行ってきた。51.5%対48.0%という大接戦は、当日まで、朴候補が勝つのか、文候補が逆転するのか、予断を許さない選挙となり、投票率は75%を超えた。
ソウル5.jpg

 
 写真は朴候補の勝利集会。地上波3局が主催という、日本では考えられない趣向。
 朴候補は、「国民が小さな幸せを感じることができるような新しい時代を必ず切り拓く」と述べ、会場は、「パク・クネ」コールに包まれた。


 日本から見れば、日韓関係の今後とか、北朝鮮に対する政策がどう変わるかが焦点だった大統領選挙、韓国側から見れば、アメリカ大統領選挙や日本の総選挙と同様、最大の争点は景気対策であり、雇用問題や社会保障なのだ。

ソウル~3.JPG

 
 文候補の遊説も目の前で聞いたが、自信にあふれた話しぶりと、「大統領になっても、若者と一緒に、青春の痛みについて酒を酌み交わす大統領でいたい」と語って庶民派をアピールするあたりはさすが。


 50代以上は圧倒的に朴候補支持だが、20代30代にめっぽう強い理由がわかった気がした。
 もちろん、韓国の場合、ネット選挙OKなので、ツイッターやフェイスブックを駆使したPRが、文候補の場合、上手だったこともあるが・・・。

ソウル2.jpg


 やはり、日本も、ネット選挙合法化と、政治のリーダーは直接選挙(=首相公選制)で選ぶよう、改正を急ぐ必要があると感じた。


 もちろん、ネット選挙はネガティブキャンペーンやデマの温床になりやすく、公選制は人気投票と化すリスクも併せ持つ。
 しかし、それをクリアしなければ、国政選挙は年配者メインのイベントに留まり、結果、各候補者や政党も年配者中心の政策を打ち出して媚びを売ることになりかねない。


 これで日本は安倍さん、韓国は朴さんがトップになることが決まった。
 日韓がいがみ合えば、軍事力増強と経済進出を進める中国と「先軍政治」を実践する北朝鮮を利するだけなので、新政権誕生を機に、日韓新時代の幕開けを期待したいものだ。


 現地で取材した私などは、選挙以外はすっかりクリスマスムードの首都ソウルで、いち早く、通訳の女の子と日韓交流に成功したもんねー(おっと、これは失礼)


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