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そして26日、消費税率引き上げ法案は記名投票の形で採決が行われたのである。
賛成363票、反対96票で、民主・自民・公明・国民新党・たちあがれ日本などの賛成多数で可決された。
民主党の議員では小沢元代表や鳩山元総理大臣など57人が反対した。
また、欠席または棄権した議員は合わせて16人だった。
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小沢グループは本会議終了後、国会内で会合を開いた。
小沢氏がやや遅れて会議室に入ると、ドアの向こうから割れんばかりの拍手が響いた。
そして、終了後には臨時の会見も開かれた。
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小沢氏らは新党の結成も視野に離党を検討しており、この場で今後の政治活動を示すものと思われた。
ところが、小沢氏の口から出た言葉はこうだった。
「なお最後の努力をして民主党の在り方を変えるということを、政府あるいは党執行部に対し主張していく」
つまり、今の時点では離党しないということになる。
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今回の採決後に、何人が党を離れるかが「注目点」だった。
54人以上ならば、民主党は衆議院でも半数を割り込み野田政権は窮地に陥る。
確かに今回の57という数字は54を超えてはいるが、微妙とも言える。
鳩山元総理らは反対票を投じたものの、自発的な離党はしない考えを明らかにしている。
この段階で離党、新党結成と断言してしまうには、やや躊躇する数字だったのかもしれない。
また、執行部が検討している処分の重さや時期を見極めようとしてるのかもしれない。
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今後の展開はまだまだ波乱含みだ。
衆議院本会議後の会合には40人あまりの衆議院議員が参加したが、実は10数人の参議院議員も出席していた。
党執行部は造反議員に対する処分の重さや時期で頭を痛めているが、その判断によっては参議院での審議や採決に影響がでる可能性もある。
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ところで僕はウルトラセブンが好きだ。
その第8話「狙われた街」に名場面がある。
モロボシ・ダンが探し当てた侵略者、メトロン星人のアジトは畳にちゃぶ台の狭い和室であった。
メトロン星人はモロボシ・ダンを迎えいれ、ちゃぶ台を挟んでこう語る。
『地球を壊滅させるのに暴力をふるう必要はない。
人間同士の信頼感を無くせばよい』
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ひとつの政権党が、今まさに分裂していく様を見て
メトロン星人のこの言葉が頭に浮かんだ。
フォッフォッフォ(←これはバルタン星人だ)
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