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ロンドン五輪まであと100日になった。現地では、あのチャーチルも愛した高級ブランド「アクアスキュータム」が経営破綻するなど、欧州の経済不安が影を落とす中、メインスタジアムをはじめ、準備は着々と進んでいるようだ。
さて、日本でも様々な競技で代表選手が決まり、上村団長が掲げる「金メダル15~18個」の獲得に向けて、いくつかの競技では強化合宿も始まった。
「金メダル15個以上」というのは、前々回のアテネに匹敵する高い目標だが、個々の顔ぶれをみていると、二桁くらいはいくのでは・・・と思えてくる。
先日、東京・北区の味の素ナショナルトレーニングセンターに取材に行き、競泳3選手(松田丈志、寺川綾、入江陵介)にインタビューしてきた。
「もう改良の余地がないくらい、努力してこられたのではないですか?」との質問に、「パワーでは外国人選手に勝てないので、スタートとか、ターンから浮き上がったあとの加速をもっとしっかりやっていきたい」といった答えが返ってきた。
考えてみれば、松田は打倒フェルプスに全てをかけ、寺川は前回の代表落ちでリベンジを誓い、入江は北京でメダルを逃した雪辱に燃えて、この4年間を0.01秒短縮することに捧げてきたのだ。
もちろんそれは世界のどの国の代表選手も同じだろう。日本競泳陣を代表する彼(彼女)らでも、ロンドンでメインポールに日の丸を揚げることは決して容易ではないはずだ。
ただ、すでに研ぎ澄まされている3選手の表情を見ていると、「4年前の自分とは違う」という自信に満ち溢れているように見える。(きっとやってくれる!)と確信すると同時に、取材者である自分自身も「この4年間、何か成長できたかな」「新たな武器は身に付けてこられたかな」「のほほんと社歴を重ねてきただけじゃまずいよなー」と反省してしまった。
この夏、とびっきりの笑顔の彼(彼女)らと、現地でのメダリストインタビューで会いたいものだ。
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