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東日本大震災発生から11日で1年。
この日、
文化放送報道スペシャル
「日常が失われた日 ~3.11
被災地メディアの戦い」をお送りします。
(全国15局ネットですが
放送局によって一部放送時間が異なります)
震災発生直後から被災地に記者が入り
被災者の皆さんの置かれている状況などを
お伝えしてきましたが
それと平行して、
「別の視点」でも、取材をしてきました。
それは、
「被災地のメディア」は、あの日から
何をどのように伝え、
これからどうしていこうとしているのか、
・・・ということです。
僕自身、現地から報道をしていて感じるのは
在京メディアと被災地メディアの
「伝え方の違い」でした。
それには
理由があります。
それは被災地のメディアが
「自らも被災していること」
それから、
「地元と一緒に成長してきて、
そして、
これからも一緒によりそってゆくこと」
南三陸には、自宅兼支局を流され、
幼い子供と逃げながら、町を飲み込む津波を
連続撮影した新聞記者がいました。
住む場所がなくなった今も
彼は、その場所に通っています。
それはなぜか。
「被災地を忘れないで」という思いがあるからです。
時がすぎたり
原発報道が多くなると
被災地で生きる人々の姿が
あまり報道されなくなります。
そうなると
援助の手も、少なくなりますし
被災者の気持ちに沿わない対策しか
なされなくなります。
被災地メディアの葛藤と奮闘から
震災報道のあるべき姿を考えると同時に
今、被災地の皆さんは、
どういう気持ちでいるのか。
どのような情報を求めているのかも、
お伝えできればと思います。
ナレーターは
今回は一緒に取材もしていただいた
福島のテレビ局出身、
唐橋ユミさんです。
※画像は取材風景、テレビユー福島
藤間報道部長へのインタビュー。
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。