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政権交代を実現した総選挙が2年前~2009年8月30日。
民主党政権になって3人目の内閣総理大臣に野田佳彦氏が指名されました。
巷指摘されているように今回の民主党代表選は
「震災復興」「原発対応」「原発行政」「円高対応」「デフレ対策」「TPP」といった、
待ったなしの政策論議が尽くされた末の選挙ではなく
「反小沢」vs「親小沢」という構図による権力闘争でした。
私は野田氏逆転勝利!というより、小沢氏4連敗!!という結果を重く見ます。
代表選では、今回に加え、前回の菅氏vs小沢氏の直接対決、
前々回の菅氏vs樽床氏で小沢氏の3戦3敗。
さらに菅総理の不信任失敗を加えて4連敗です。
小沢氏の側近議員で固められ、鉄の結束と言われる「一新会」はともかく、おそらく
小沢チルドレンといわれる1年生議員らによる「北辰会」の結束は崩れてくるはずです。
『小沢さんに付いていても次の選挙は勝てない』切実な声が聞こえてくる。
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さて野田総理。
海江田氏との早慶戦を制して早稲田卒として戦後7人目の内閣総理大臣となりました。
辻立ちで鍛えた「演説力」にはかねてより定評があり、
確かに「どじょうと金魚」を比喩に持ち出した代表選のスピーチも分かりやすさと面白さに加え、
総理大臣になる信念も感じさせるものだったと、感じた。
しかし野田総理、
『(私の)ルックスはこの通りです。私が仮に総理になっても支持率はすぐ上がらないと思います。
だから解散はしません』
~ウィットを織り交ぜたつもりでしょうが、このくだりは戴けない。
国民は総理のルックスで内閣の支持・不支持を決めているわけではありません。
国民の命と生活を守る政治の舵取りが出来ているか出来ていないか、
あるいは我々の子供たちの世代が安心と希望が持てる国づくりをしてくれているかしていないか、です。
まして、支持率が上がらないから「解散はしません」では議会制民主主義の精神に反します。
ウィットに富んだ野田節を楽しみにしている記者も大勢います。
でも、総理大臣なのだから発する言葉にかかる責任は今までの比ではありません。
まさに「言霊」~言葉には命が宿っていることを忘れてはならない。
報道スポーツセンター部長 関根英生
文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。
その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。
それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。