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2011年7月26日 検死。

司法解剖が行われていた殺人事件。
記者と捜査関係者のやりとりのなかで
『ケンシはまだ続いている』という言葉が。

「あれ?『ケンシ』って
司法解剖する前に
警察官が遺体を調べることじゃなかったっけ?」
...実はこれ混同しやすいのです。


結論から言えば「検死」と「検視」の違いです。

まず「検視」というのは、
警察官や検察官が、遺体の外見を見て
傷つけないようにしながら調べることを指します。
ですから司法解剖は含まれません。


一方の「検死」ですが、実はこれ「法律用語」ではありません。
ですから明確な定義は無いのですが、
実務上
司法解剖を含む広い意味での死体検分を指します。
「検視」そして「解剖」、
監察医が死因をつきとめる「検案」をひっくるめた概念が「検死」
音だけで聞くと混同してしまいますね。

被災地の取材と殺人事件の取材をして思います。
『それでも生きていて​欲しい』と願う心と
『身内や知人に手をかける心』。

生きるという​ことと死ぬということを、
例え答えはでなくても
誰もが一度は
きちんと考えたほうがいいのかなと。


文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

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