« 兵庫県南部地震 | メイン | 防災に「1日前プロジェクト」 »

2011年1月27日 「演説」と「作文」は違う!

「施政方針演説」と「所信表明演説」の違いをご存知ですか?
毎年1月に召集される「通常国会」。
この冒頭で総理が行うのが「施政方針演説」で、内閣の基本方針を説明します。
これに対し、「所信表明演説」は
「総理が交代した場合に総理自身が国政への考えを示すもの」です。
一番の違いは「施政方針演説」が内閣全体の方針を示すのに対し
「所信表明演説」は文字通り、総理自身の考えを示すということ。
さて、先日行われた菅総理の「施政方針演説」を聴きながら
ちょっと驚いたことがあります。。
実は「施政方針演説」にはセオリーがあります。
歴代の総理は「格言」や「史実」を引用して
メッセージを解りやすく印象的に伝えようとしてきました。
有名なところでは、小泉元総理の「米百俵」があります。
鳩山前総理はガンジーの慰霊碑にある「七つの社会的大罪」を引用しました。
もちろん「引用すれば良い演説」というわけではありませんが
これらの「引用」には、総理という人間が、これまで「何に触れ」、
「何に学んできたのか」「何を理想とするのか」を示す効果があります。
ところが、菅総理の施政方針演説には、それらがありませんでした。
演説とは
「相手の心に自分のメッセージを響かせる技術」です。
あの演説を聴いて国民が前向きな気持ちになれるでしょうか。
政権の持つ「理想」が伝わりましたか?

文化放送報道制作部では「ニュースパレード」を中心に、日々のニュースをお伝えしています。

その一方で、私たちの周りには普段のニュースでは伝えきれないような話が溢れています。

それをお伝えする場所が、このリニューアルしたブログ。
部員それぞれがゆるやかに伝えていきます。
ニュースの「おまけ」として楽しんで頂ければ幸いです。
よろしくお付き合いください。

2014年10月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31