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「施政方針演説」と「所信表明演説」の違いをご存知ですか?
毎年1月に召集される「通常国会」。
この冒頭で総理が行うのが「施政方針演説」で、内閣の基本方針を説明します。
これに対し、「所信表明演説」は
「総理が交代した場合に総理自身が国政への考えを示すもの」です。
一番の違いは「施政方針演説」が内閣全体の方針を示すのに対し
「所信表明演説」は文字通り、総理自身の考えを示すということ。
さて、先日行われた菅総理の「施政方針演説」を聴きながら
ちょっと驚いたことがあります。。
実は「施政方針演説」にはセオリーがあります。
歴代の総理は「格言」や「史実」を引用して
メッセージを解りやすく印象的に伝えようとしてきました。
有名なところでは、小泉元総理の「米百俵」があります。
鳩山前総理はガンジーの慰霊碑にある「七つの社会的大罪」を引用しました。
もちろん「引用すれば良い演説」というわけではありませんが
これらの「引用」には、総理という人間が、これまで「何に触れ」、
「何に学んできたのか」「何を理想とするのか」を示す効果があります。
ところが、菅総理の施政方針演説には、それらがありませんでした。
演説とは
「相手の心に自分のメッセージを響かせる技術」です。
あの演説を聴いて国民が前向きな気持ちになれるでしょうか。
政権の持つ「理想」が伝わりましたか?
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