国会班は火曜と金曜の閣議のあとの大臣会見をフォローしています。
10月29日は北沢大臣の会見に参加しました。
この日の注目は、在日米軍駐留経費=いわゆる『思いやり予算』について。
北沢大臣は、「現在の水準を維持する」方針を表明しました。
その理由は「東アジアの環境を考慮すると、極端に減らすのは妥当性がなく
政治決断あってしかるべし」だそうです。
この思いやり予算は、1978年に、「在日米軍に思いやりのある配慮を」として
金丸信防衛庁長官(当時)が導入し、これまでに約5兆円を支出。
2001年の2573億円をピークに減額されたとはいえ、2010年度は1881億円、
来年度の概算要求では1859億円を計上しています。
内訳は、基地従業員の給与、光熱水費、訓練費など。
このうち、基地従業員の給与については去年の事業仕分け第1弾で
「見直し」判定が出されていたのに現状維持?
ただ、思いやり予算は、予算の必要性について国民らからの声を聞いて
判断する各省庁の要望を絞り込む政策コンテストの対象になっていて、
今後、減額される可能性もあります。
アフガン戦費の増大で予算増額を要求しているアメリカ、
尖閣問題で悪化する日中関係、沖縄の基地移転問題など抱える中、
菅総理大臣はどんな「政治決断」を下すのか注目です。
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