中央学院大学 取材後記
2018.12.17
「曲がり角でダッシュしろ!!」
中央学院大学・川崎勇二監督が前回の箱根駅伝10区を走った
当時2年生の藤田大智選手に送った指示だ。
11位の順天堂大学が徐々に藤田選手との差を縮めていき、
藤田選手がゴールまでに追いつかれる計算だった。
この絶体絶命のピンチで絞り出したのが、この指示。
「もし曲がり角を曲がった時、前の選手との距離が開いていたら、
きっと追いかける側の選手は精神的にキツイだろう。」
追いかける順天堂の選手の心理を考えた作戦だった。
川崎監督からこの話を聞いた時、私は目から鱗が落ちる思いだった。
この結果、中央学院大学は順天堂大学から14秒先行し、10位でゴール。
4年連続のシード権を死守した。
成長を遂げている上級生に加え、
1・2年生新戦力も台頭する中央学院大学が
17年連続20回目の箱根路に挑む。
文化放送 土井悠平(小田原中継所 実況担当)