中央大学 取材後記
2017.12.16
12月14日 中央大学 多摩キャンパスでは
箱根駅伝壮行会と体育会優勝報告会が同時に開かれました。
古豪復活を目指し、去年、藤原監督が打ち出した
劇薬とも言える改革のひとつ、
【当時1年生の舟津選手をキャプテンに任命】したことは
あまりにも有名です。
その結果、チームは予選落ち。
偉大な箱根駅伝連続出場記録を87回で途切れさせる結果となりましたが、
この痛みは中央大学が生まれ変わるためには必要な経験だったのかもしれません。
「自らのために走ることが チームのためにつながる」
そう考えるようになってから、どん底だった調子を取り戻し、
強いキャプテンシーを発揮できるようになった舟津キャプテン。
今や誰もが認める「古豪・中央大学の大黒柱」です。
ただ、藤原監督が打ち出した改革人事は
1年生をキャプテンに抜擢したことだけではありませんでした。
3年生、しかもマネージャー経験がほとんど無い学生に
【主務】という大役を与えたのでした。
木村総志主務。(写真後列右側)
去年、3年生になるところで
選手の道をあきらめてマネージャーに転身。
その後、すぐに主務に抜擢されました。
経験がモノをいうポジションで最初は苦労が多かったはず。
ある意味、舟津キャプテンより、その責任は重かったかもしれません。
木村主務は
「マネージャーには、指示しないと動かないというのではなく、
能動的に動いてもらうようにしています。
具体的には、役割分担を明確にして、それぞれ任せています」とのこと。
中央大学の大黒柱が舟津主将なら、
木村主務は藤原監督の【懐刀】です。
まもなく勝負の時がやってきます。
中央大学が以前の輝きを取り戻した時、その表現は
「復活」というより「転生」
という言葉の方が合っているという気がします。
文化放送 駅伝中継担当 大津誉之