全日本大学駅伝後 選手インタビュー
2016.11.11
早稲田大学 2区 平和真キャプテン (4年)
Q:今日の走りを振り返って
A:個人では役割を果たせたかなと思いますけど...
結果として下級生(の青学・田村選手)に負けているので満足して良い結果とは思っていないのですが
予定通りの走りではありました。
Q:相楽監督が3位と目標を掲げる中、2位に入りました。
A:僕らはチームで戦う事と、複数人で流れを作ることが大事なので、
今回は4区まででそれができたことは大きかったですし、
今後上を目指す上でも良いきっかけになったと思います。
また、3位以内を目指した中で2位というのは目標達成にはなるのですが、
2位になってみて、先頭を走ってみて、
優勝できるんじゃないかとか、
優勝したいという気持ちが今まで以上に
選手ひとりひとり、感じられたと思います。
Q:3区までの4年生の3人が終わったところでトップでした。
A:出雲でもそういう流れを作りたかったのですが
今回は何が何でもという思いはありました。
(1区の)武田凜太郎がうまくつないでくれたので、凜太郎のおかげだと思いますし、
箱根もしっかり三人でつなぎたいと思います。
Q:出雲は一区で13位と失速。そこからどう立て直してきましたか?
A:立て直しの部分は心だけだったので、
調子も悪くなかったですし、力がないこともないので、
ああいう結果になって沈んだ気持ちを上向けるために
極力後ろをふりかえらず、集中する時間を作って、
余計なことを考えずに自分の練習をしました。
Q:今回大きな財産を得ての箱根への道となったとおもいますが。
箱根も3位以内が目標なので、
今回のように流れを作ることができればと思います。
ひとりひとり力を発揮できればと思います。
青山学院大学 2区 田村和希選手(3年)
Q:今回の走りはどうでしたか
A:自分のところでしっかりトップで走るというのが目標だったのでよかったです。
Q:体調はどうでしたか
A:万全で、自信をもってスタートラインに立てました。
Q:走り始めてからはどうでしたか
A:最初気持ちよく走っていたのですが、
途中から苦しくなって、
暑さもあって後半伸びなかったんですが
ラストしっかりスパートをかけて、
1秒差しかなかったのですが
前で、1位で渡せてよかったなと思います。
Q:でも1位になったのが凄いですね。
A:昨年東洋大がトップに立って負けちゃったので、
1秒でもトップに立とうと思って走りました。
Q:全日本初優勝ですね。
A:昨年の神野さんの涙を見て
全日本は意地でも勝ちたかったので、
勝ててホッとしていると同時に
三冠も見えてきたので、
箱根もしっかり気を引き締めてこれから練習して
三冠を全力で取りに行きたいと思います。
Q:出雲の優勝と全日本の優勝の味は違いますか。
全日本は走って悔しい思いをしているレースなので、
嬉しさは出雲より倍あったと思います。
Q:田村選手のウリは。
魅せる走りができるところだと思います。
Q:箱根駅伝に向けて、意気込みをお願いします。
A:箱根駅伝は距離も長くなってきますし、
そう簡単には勝てない舞台だと思うので、
しっかり準備をして、また自信を持って
スタートラインに立てれば自ずと結果はついてくると思うので、
しっかり今のうちから準備していきたいと思います。
全日本大学駅伝後 監督インタビュー
2016.11.10
全日本大学駅伝レース直後
青山学院大学 原晋監督
Q:全日本大学駅伝初優勝です。今の気分はいかがですか?
A :この大会は取りたかったので、リベンジを果たせてよかったです。
Q:上空は真っ青な空ですね。
A:清々しい日に一色が快走し、フレッシュグリーンがなびきましたね。
Q:8区、一色選手は6kmで追いつきました。
A:最初の5kmを14分一桁で突っ込んでいるんですよね。10kmも28分15秒です。すごいですよね。
Q:勝因はなんでしょう?
A:田村和希の快走と、アンカー・一色恭志の大快走です!
つなぎの区間も、ギリギリのラインである1分強しか離れませんでした。
これが1分半、2分となってくるとさすがに一色といえども厳しくなってきます。
ギリギリのラインで攻防できました。チーム青山の一体感が出せたレースだったと思います。
Q:『早稲田強いねえ』という言葉もありましたが、内心『いける!』という思いは常にありましたか?
A:1分開いたところで、それが1 分半にならなかったことで、これはまだいけると思いましたね。
早稲田大学 相楽豊監督
Q 2位という結果はどのように受け止めていらっしゃいますか?
A:自分たちのやるべきことをしっかりやって、
それが結果につながったというところで、手応えや自信になった部分はあります。
ただ、優勝争いをして勝ちきれなった悔しさの方が大きいです。
Q:3位以内という目標を一つ上回りましたね。
A:確実に3位以内で優勝争いをするというのがスタート前の目標でした。
しばらく優勝争いから遠ざかっていたので、不透明な見えづらい目標でしたが、
それが達成できて安心している部分もありますし、実際に優勝争いをしたことで、
優勝することの厳しさも感じました。
目標を達成した喜びはありますが、あまり大きなものではありません。
Q:ただ、出雲・全日本と大きくジャンプアップし、箱根に向けて視界良好ではないですか?
A:今回走った選手と争っていたメンバーがまだ何人かいます。
早稲田大学は伝統的に距離が伸びた方が力を発揮する学校なので、
私たちがこれまでやってきた経験を生かして、今回の悔しさを上乗せして、箱根で優勝争いできるように準備します。
Q:今日のレースの最大の収穫はなんでしょうか?
A:主力選手が自分たちの力をしっかり出せば、
他校とも互角以上に渡り合えるとわかったことが収穫です。
そのメンバーと、チーム内でも競争が起きていますので、
今日走ったメンバー以外も自信になったと思います。
Q:相楽監督は『このチームの功労者である3人の4年生』とよく口にしていますが、
その3人(1区武田凜太郎、2区平和真、3区鈴木洋平)が3区終わった時点でトップでした。
A:このチームを1年間作り上げてきましたし、
練習でも常に前で引っ張ってくれた3人です。
絶対戦えるという自信は私の中にはありました。
出雲の失敗はありましたが、精神的に辛い部分を乗り越えて、
よく流れを作ってくれたと思います。
Q:マッチレースをした青山学院はどのような印象ですか?
A:駅伝デビュー戦のメンバーも多く、後半の5~7区でリードを奪う、
あるいは広げられると思っていましたが、結果的にそれができなくて、
私たちの思っていた以上に層が厚く、アンカーの一色君は思っていた以上の力がありました。
戦ってみて改めて強さを実感しました。
Q:箱根駅伝に向けて、今後の決意と抱負をお願いします。
A:今回はうれしさよりも悔しさの方が大きいので、
これを晴らせるのは箱根しか残っていませんので、これまでの経験と、
今回得た経験をしっかりミックスして、そこに『自分たちは箱根で戦える』という自信をプラスして、
しっかりチャレンジしたいと思います。
山梨学院・上田誠仁監督
Q:今日のレースを振り返って、いかがでしたか?
A:1~3区の展開がカギでした。
3区終了時点で青山学院さんと25秒くらいにつけていて、
4区で少し迫ることができれば面白いなと思ったのですが、
そこで傷口を広げてしまい万時休す、といった感じです。
ただその後6区永戸や、後半伸び悩んだけれども7区の河村は、
前を追うという表情・走りをしてくれました。チームにとって、小さな芽が出たな、と。
この芽を持ち帰って、チームの土壌というところで、
この芽を育てたり増やしたりということをこの2か月やらなければいけません。
反省点は多々ありますが、『こういうがんばりもできるんだ、
お前たちもこういうところまでやってみないか』という気持ちでやっていきたいと思います。
Q:箱根駅伝に向けて、非常にいいステップになりましたか?
A:『非常に』という形容詞はどうかなと思いますが、
いいステップにすることが可能かな、というレースでした。
反省点はありますが、それだけ持ち帰ってもチームは良くなりません。
反省点とはしっかり向き合って、握り締めて帰りますが、
プラス自分たちもやればできるんだというところを、少しは持ち帰りたいなと思います。
Q:最大の収穫は?
A:1~3区で流れを作れたことと、ニャイロが向かい風の中でこのタイム(56分43秒)で走れたことです。
ニャイロは昨年以上に破壊力がついてきました。
ただ一色君の『区間賞を取ってやる、留学生なんて関係ない』という想いは、
学生競技者として皆が共有しなければいけないことです。
彼が目標としたニャイロがわがチームにいるわけですから、
そのスピリッツは見習って、チームに還元していかなければいけません。
Q:箱根駅伝で優勝するために必要なことは?
A:上り下りの対応です。昨年は上り下りが良くなかったです。
昨年下りを走った秦将吾が、今年駅伝を二本走って、
二本目で対応力をつけてくれたので明るい材料です。
上り下りを対応できれば、面白いレースを挑むことができると考えています。
Q:出雲・全日本と終えて、今シーズンの山梨学院大学はどういうチームだと思いますか?
A:チームの風土としては、育つ土壌と育てていく雰囲気を持ったチームです。
4年生中心にリーダーシップも取れますし、下級生の統制も取れています。
走力はまだまだ備わってないですが、チーム力は育ってきました。
それだけでは勝負できませんが、それを崩さないように、選手たちを育てていきたいと思います。
全日本大学駅伝前日 監督取材
2016.11.05
青山学院大学 原監督
◎(東海大・關選手が体調不良ということに触れて...)
青学としては、嬉しい反面、いい体調で試合をしたかった。
体調不良となって、ラッキーという訳にはいかないが、
正直、全日本では東海が最大のライバルと予想していたので、
これで相手チームを気にすることはなくなりました。
気になるのは山梨学院大のニャイロ。
1分以上離しておけば、渡会橋で引き離すことができる。
それ未満だと厳しくなってくる。
駒澤大学 大八木監督
◎箱根に向けて若い選手を起用している。
新しい顔ぶれがどう走るか期待している。
中谷は使いません。箱根に絞ります。
2区西山、4区下の伊賀白鳳高校コンビがキーマンです。
優勝は正直難しい。とにかく3位を狙います。
そのためには4区で3~4位以内。
そこからやっとアンカー勝負に持ち込める。
気温が上がるのは大歓迎。
8区大塚は暑さに強い。58分10~15秒くらいでいける。
層の厚さから考えて優勝候補はやっぱり青山学院です。
早稲田大学 相楽監督
◎目標は3位以内。
エントリー変更は二人、
新迫は出雲で失速したのでプレッシャーのないところで走らせたい。
藤原は勢いがある。出雲の時から全日本に合わせるように言ってきた。
1区~3区には4年生が走る。
このチームは4年生が引っ張ってきたので自然と4年生が1~3区に並んだ。
3区終わったところで先頭争いをしていたい。
東海大学 両角監督
◎出雲と違って3位狙いの3位としたい。
ほかのチームと比べて大砲がいないのは...。
2区起用の川端千都については、
1年生に経験を積ませることも考えたが起用した。
4年生には最上級生としてしっかりしてもらいたい。
明治大学 西監督
◎エントリーを当てはめて心配なのは、
7区磯口。経験が浅く不安定。
チームが良いときは7区が良い走りをしている場合が多い。
8区は良い選手を使えるので、うまくつなげてほしい。
1年の阿部・三輪・中島の3人は楽しみ。
いい経験をして明治を支える選手に育ってほしい。
全日本の経験者は江頭と藪下だけだけど、
それ以外の選手については心配していてもしょうがない。
期待値は高いと言っておいた方が良いかな。
目標は6位以内。エースはいないが、
ひとりひとり、全員がエースだっていう気持ちで明日は良いレースをしたい。
1~4区で流れを作りたい。各区間6位以内!
山梨学院大学 上田監督
◎したたかなレースをしたい。
ランナーの変更はなし。それをやっても意味はない。
変えられるほど層は厚くない。
ニャイロが2区、佐藤が8区を考えたが、
佐藤が調子よくなっている。ポイント練習でもニャイロに次ぐタイム。
競い合っていける選手なので、2区としました。
ポイントは1~3区。流れてくれればそれなりに乗って行ける。
青学と出だしから競い、ちょっとずつ勝って欲しい。
全ての区間をちょっとずつ勝って欲しい。
中でも1区2区が重要。
出雲ではアンカーのニャイロが力を出し切れなかった。
7区で前と何秒差ではなく、どういう走りがニャイロの力を生かせるか
自分で考えなさいという話をしました。
日本大学 武者監督
◎しっかり前半流れにのって、3区以降、その流れをどうつなげるか。
1区は秒差で、2区でトップに立ちたい。
1区石川は9月の全日本インカレ5000メートル2位。
調子も良いので区間賞を狙ってほしい。
2区ワンブィは1区の起用も考えたが、
15kmのアップダウン、過去の外国人ランナーの走りを考えて
2区に起用。予選会では足が痛いと言っていたが、
休ませたので今は痛くないと言っている。
本調子ではないが、力がある中での50%くらい。区間賞を狙ってほしい。
チームとして、5時間17分ちょっとを狙っている。
目標はシード権の獲得。
予選会が悪すぎたのでしっかりと走り込みを行った。
5区の石井が大事。順位を上げる走りを期待。
日本体育大学 渡辺監督
◎出雲は6位と健闘した。選手は手ごたえを感じていると思う。
「もっといける」と思ったのでは。
前年度と変わったことはチームのまとまりがでてきて、
競い合いができるようになったこと。
"試合は練習の証明"それを実感できているのでは。
エントリー決定は前回の箱根とこの全日本はアンケートで決めた。
良いオーダーだと思う。
「僕だったらこうした」というところが何か所かあるが、選手が決めた事なので
3区以降、前の方(3位以内)でガマンができればよいレースができる。
拓殖大学 岡田監督
◎2区起用のワークナーデレセは
駅伝というものを理解し、チームの為に走るという事が出来てきた。
雰囲気も良い。
1区馬場は先頭集団もしくはその近くに位置して
2区デレセにタスキを渡したい。
デレセは目標となる相手がいれば良い走りができる。
この形になれば良いレースになる。
7、8区は暑くなる予報だがウチは暑さに強い。
暑いのを追い風にしていけるので、大歓迎。
今回起用の8人は何も起こらなければ箱根にも8人全員出します。
帝京大学 中野監督
◎面白いチームになりました。
スピードがついてきて練習ができるようになってきた。
本来、こつこつやるのがカラー。
そういう意味でも面白くなってきた。
アンカー平田に関しては、大きく育ってほしい。
アンカーとしてのプレッシャーは1年でも4年になっても変わらない。
そういう意味では早い段階に経験させて育ってもらいたい。
前回関東以外の地方にも負けたので、
今回はそういう事がないようにしたい。
過去最高の10位を上回るような順位。あわよくばシード権。
全員がミスらなければおのずと結果はついてくる。
例年は4年生が中心だが、今回は1年生が増えた。
ちょっと違ったカラーが出るかも。
國學院大學 前田監督
◎目標は8位。
箱根シード権としても10位以内は絶対に死守したい。
ポイントとしては3区の後の4区稲毛。部内では「困ったら稲毛」と
言われるほどの安定感があり、オールマイティーに使える。
中央学院大学 川崎監督
◎けが人だらけで下級生中心のオーダーです。
思い通りのオーダーにはなりませんでした。
2区を予定していた海老澤剛がけがのため出場できず。
3区を予定していた横川が2区起用となった。
1年生3人については、将来的にはチームの柱になってほしい。
4区の高砂は上級生に引けを取らない練習量ができている。
そこそこの走りが期待できる。
当初の目標は6位だったが、厳しい。
6強にはなんとか食らいついていきたい」。日体大も最近安定しているので、
肩を並べて走りたい。
大東文化大 奈良監督
◎全体的には今日のオーダーを見てこれから作戦を考える。
これまではシード狙いだったが、トップも狙いに行く意識も出てきた。
東海・東洋・駒沢の有力どころがコマ不足なので、
シード圏内に食らいつくというよりは「狙う」レースをしたい。
国士舘大学 添田監督
◎はじめての全日本なのでわからない。
全日本の予選会では最下位だったので、
ひとつでも上の順位に行きたい。箱根を見据えた走りをしたい。
2年生は4人起用。勢いがある。
経験を積ませたい。ステップアップしてほしい。