箱根駅伝への道 法政大学特集①
2016.11.30
法政大学 坪田智夫監督
箱根駅伝予選会
順位にこだわりはなかった。
10時間10分18秒で走れた。去年よりタイムも上回ったし、
チームとしては自信をつけて良い状態。
全体として足羽主将にも無理をさせていないし、
全員がしっかり自分の役割を果たした。
主力選手は4年生の足羽、2年生の坂東。
2年生は学年全体が力をつけている。
この学年を核にして、今後は面白い勝負ができる。
4年生の林照幸が選手からマネージャーになったころから強くなってきた。
林の為に頑張るという思いがある。
林は故障もあって、全日本大学駅伝の予選会の前に
部を辞める寸前までいった。
でも、予選会の足羽の良くなかった走りを見て、
気持ちがかわったらしい。
全日本の予選の後、涙を流していた。
翌朝スイッチが入ったみたい。
林が「マネージャーでも選手でも良いので残してください」と
言ってきた。林は友達への思いがあり、マネージャーになった。
箱根では、シード圏に入れるか。
出場するだけでは喜びを分かち合えないと痛感した。
1月2日にスタートして喜ぶのではなく、3日に喜びたい。
なんとかシードを獲りたい。
前回とは戦力が変わっている。底力がある。狙う力はある。
1区の流れはもちろんだけれど、
ひと区間、ひと区間タスキをつなぐだけ。
ポイントは全員としか言えない。
法政大学 坂東悠汰選手 2年生
箱根予選会では
チームの目標としていた5位以内に届いたのは嬉しい。
60分フラットの予定で組んでもらっていたので
届かずに悔しいけど、全体で23位という順位は走れたかなと思う。
去年の箱根駅伝は予選会に自分が走っていなかった。
本戦では絶対に走ってやると思って練習していた。
初めての箱根は想像していたより、沿道の応援が凄く力になった。
思い出にも残ったし、走れて良かったんですが、
結果チームは19位。
他校と戦えず、自分も区間15位で良くなかった。
今シーズンは、春5000mでスピードを、
それ以降はスタミナをつけてきた。
今年は関東インカレも5000m一本に絞って入賞。
目標には届かなかったけれど、
前の方でレースができたのは力がついた証かなと思う。
今年の箱根は1区を走りたい。
年々レベルがあがっている。他校のエースクラスが揃う1区で勝負したい。
今年1年、チーム内で主力と言われるところまできていると思う。
役目として流れを作りたい。
中学校時代は野球部。
中学3年生の頃に
陸上部の駅伝大会に助っ人で出場。
そこで陸上部の顧問の先生に、
高校では陸上をすると化けるかも。
インターハイを狙えると思うぞ。と後押しを受け、
高校入学と同時に陸上を始めました。
3年生のインターハイに出た時は1500mで全国ランキング4位。
初めての全国の舞台で緊張とかはなかった。
ラスト1周までレースを引っ張ったが、
転倒して予選落ち。でも、そこで自信をつけた。
大学でも陸上を続けようという気持ちになりました。
身長はやっと止まったかな。
今年の春に測って190.5センチ。
足の大きさは28.5センチ。
集団走の中ではリズムが合わなくて
足を踏まれることもある。転倒は多いです。
集団では少し外側を走るようにしたり、
自分なりに工夫をしています。
箱根駅伝への道 放送予定
2016.11.28
11月29日(火) 青山学院大学 寮母 原美穂さんインタビュー
11月30日(水) 法政大学特集①
12月1日(木) 法政大学特集②
12月2日(金) マネージャー特集
箱根駅伝への道 順天堂大学特集③
2016.11.25
順天堂大学 聞谷賢人キャプテン 4年生
夏までは調子が悪くて苦しい状態だったけど、
9月以降良くなってきて、今はかなり良い。
理想としては、背中で引っ張るキャプテンにあこがれてやってきたけど、
それだけでは難しい部分があって、声かけなどもしてきました。
目標は去年のキャプテンで、現富士通の松枝さん。
強い意志でチームを引っ張る姿が印象的で、
その点を真似してきました。
箱根駅伝の目標は3位以内。
来年の全日本の出場権獲得を目指している。
個人としては、今まで3回走ってきて、
一番よかったのは1年生の時。
2年の時はラスト勝負で負けてしまい、不本意だった。
3年の時は残り足がけいれんしてしまい、
残り1キロで止まってしまったことに悔いが残っています。
今まで10区・10区・9区と走ってきたが、
今年は9区でリベンジしたい。
復路のエース区間でシード権争いでも
エースたちの走りが大事になる区間。
僕にとって箱根駅伝は1年で一番大事な大会。
陸上人生で目標にしていた夢の舞台でもあります。
最後の箱根をキャプテンとして迎えられるので、頑張りたいです。
花澤賢人選手 3年生
3大駅伝に出場できなかった2年生の間は
波があった。春は1万mで28分台、5000mで13分台が出たものの、
秋冬は全く走れなくなって、
心も病んでもう競技をやめようかと思った時期もあった。
今は続けて良かったと思っている。
2年生の2月に病気を宣告された。
でもその時に自分の一番したいことはやはり陸上競技と考え、
なんとか前向きにやって来られた。
だからこそ今ここにいられる。
根本的な治療方法が見つかっていないので、
痛み止めなどの対処療法をしてきた。
毎日ストレッチをすることが有効で、少しずつ痛みが取れていった。
まったく走れない期間は7~8か月に及びました。
周りからは「お前なら大丈夫だ」と言われていた。
その時は全く心に入ってこなかったけれど、
今考えればありがたいことだと思う。
前向きにやらなければ前に進めないと気付けた。
今はその時期が財産になっています。
強くなっていると期待してください。
箱根駅伝はみんなが応援してくれる。
数多くいる部員の中でも10人しか走れない。
チームの代表という気持ちで走りたい。
自分は順天堂だから走れているという感謝がある。
順天堂じゃなければ放っておかれたかもしれない。
その感謝の気持ちを持って、
順天堂の名を売れるような走りをしたいです。
箱根駅伝への道 順天堂大学特集②
2016.11.24
順天堂大学 新監督 長門俊介監督②
箱根駅伝では、監督が変わって結果が悪くなったと
言われないように昨年の6位より上の順位を目指す。
出雲・全日本の他大学の様子を見ていると、
青山学院は強いが、その他の大学にはミスがなければ
面白い勝負ができる。適材適所で戦いたい。
キーは当然エースの塩尻の走りになるが、
周りがいかに塩尻の走りを活かせるかも大事になる。
塩尻だけでなく、「自分も目立つぞ」という走りができれば良い。
自分自身、箱根駅伝だけは結果を残してきたという自負はある。
調整方法や気持ちの持っていき方など、
こだわりをもってやっていたので選手に伝えていきたい。
順天堂大学時代の同級生・今井正人選手からは
監督就任が決まった時に「おめでとう」と言われた。
今井選手も、僕が監督になったことで、
より頑張れる。と言っていた。
塩尻和也選手 2年生
今は箱根駅伝に向けて、状態も調子も上がってきています。
リオデジャネイロオリンピックでは、
レース内容はあまり良くなかったけど、世界大会、
さらにはオリンピックということで、貴重な経験ができた。
準備期間は確かに短かったが、
その中でも準備はできた。レース内容は自分の実力だと思う。
今回は失敗だったけれど、出場しなければその失敗もできなかった。
今後世界大会に出られれば、この失敗を活かせると思う。
最近では順天堂大学のエースという風に
周りから言われたり、そういう目で見られる事が増えてきた。
エースとして、チームを代表する選手でい続けられるように
頑張らなければいけないと思う。
箱根駅伝では前回は2区を走ったんですが、
自信初めての20キロ以上のレースで、長いな...と思いました。
レースでは前の集団を追っていくことができたので、タイムは稼げたが、
最後の競り合いで
周りの選手に負けてしまったので、実力不足を感じました。
2区でリベンジしたい気持ちはあるが、
チームの為に必要とされる区間があれば、
どこでも走りたいと思います。
箱根駅伝への道 順天堂大学特集①
2016.11.23
順天堂大学 新監督 長門俊介監督①
夏前の試合や全日本の予選はうまくかみ合わないところもあったが
夏合宿以降は故障者も少なく順調に練習を積めており、
ここ数年では一番良い状態です。
チームスローガンは「下剋上」
下級生たちが、昨年の箱根駅伝経験者たちを
引きずりおろすつもりでやっていて、
中間層のレベルアップを図れている。
現状では箱根にエントリーする16人は混戦状態です。
運営管理者からの声掛けは
選手のひと頑張りにつながる。
ただ...とっさに思い浮かばないかも知れないので、
事前にカンペを作るかもしれません(笑)
出雲駅伝は落ち着くところに落ち着いた。
前半に主要メンバーを並べて、
前の方でレースをしたことで、
順天堂の存在感を出せたのでは。
まだ前半シーズンの悪い流れを払しょくできたことで、
もう一度仕切りなおしてやるぞ。という感じになった。
全日本は、前回箱根を走ったメンバーが7人も入れば
予選は苦にすることなくクリアできるものと
甘い考えて足元をすくわれた。
一層身を、そして気を引き締めなければと痛感しました。
箱根駅伝への道 放送予定
2016.11.21
11月22日(火) 上尾ハーフ レポート
早稲田大学・武田凜太郎選手
早稲田大学・相楽豊監督
東洋大学・酒井俊幸監督
11月23日(水) 順天堂大学特集① 長門俊介監督
11月24日(木) 順天堂大学特集② 長門監督、塩尻和也選手
11月25日(金) 順天堂大学特集③ 聞谷賢人キャプテン、花澤賢人選手
箱根駅伝への道 神奈川大学インタビュー②
2016.11.17
神奈川大学
◎鈴木健吾駅伝主将(3年生)
5月の関東インカレで、青山学院の一色さんや駒澤の中谷さんと
最後まで競わせてもらったことですごく自身がついた。
まだまだ上に行ける感覚が実感できました。
予選会で目標にしていた日本人トップでゴールできたことは自信につながっています。
でも、チームとしては物足りない結果だったと感じています。
まだまだキャプテンらしさを出せていないんですけど、
しっかり結果を出して、一言一言に重みをもたせて、
チームの目標である、箱根でのシード権を目指していきたいです。
去年の箱根駅伝では凡走で無力感を感じました。(2区区間16位)
今年は力もついてきた。また他大学のエースに挑戦していきたいです。
エースはどんなレース状況でも流れを変えられる選手。
今回の箱根はどんな形でもあっても
チームとしての流れを作りたいと思います。
自分にどれだけ厳しくできたかで結果は変わってくる。
そういう面で神奈川大学は楽しい。
今年は自分に厳しくしてきた分、
結果がついてきているのかなと思います。
◎吉野大樹主務(3年生)
鈴木健吾選手は
陸上に対する熱意が凄い。
何をするにも陸上を考えた上での行動、練習、発言で
それがキャプテンになってから特に目立ちます。
人一倍チームで勝ちたいという思いを感じています。
マネージャーになって一番うれしかったことは、
怪我が多く、選手からマネージャーに転身する時に、
お前の分まで頑張って、シード権とるからな!
と普段言ってくれない同級生たちも言ってくれたこと。
チームに貢献できるマネージャー陣を作るために、
いつも考えています。
箱根駅伝への道 神奈川大学インタビュー①
2016.11.16
神奈川大学
東瑞基キャプテン(4年生)
箱根駅伝が陸上最後の駅伝。
4年間の最終日を飾れるような最高の走りで最後シード権を取ってチームに貢献したい。
去年は足の骨折で走れなかった。
見るのも辛く、チームにいることが辛かった。
絶対に戻るんだという気持ちで毎日やってきました。
1年生の箱根は6区で区間20位。
下りよりも後半の登りが辛かった。
箱根駅伝というものを鳥肌が立つほど感じさせられました。
今年の神奈川大学はけが人も少なく、
練習も皆でやれていて全体的に元気の良いチーム。
ひとりひとりベストも更新できている所がウリです。
山藤篤司選手(2年生)
去年よりも距離を踏んで練習ができている。
スタミナがついてきて、走るのが楽しいです。
箱根は通過点。
これから世界で戦えるレベルになりたい。
トラックで戦いたいと思っています。
ことしの箱根は1区を走りたい。
シード権を取るために
自分が流れを作ってチームを支えていきたい。
箱根駅伝への道 放送予定
2016.11.14
11月15日(火) 特別企画 「シューズの思い出」
11月16日(水) 神奈川大学特集①
11月17日(木) 神奈川大学特集②
11月18日(金) 各チーム マネージャー特集
全日本大学駅伝後 選手インタビュー
2016.11.11
早稲田大学 2区 平和真キャプテン (4年)
Q:今日の走りを振り返って
A:個人では役割を果たせたかなと思いますけど...
結果として下級生(の青学・田村選手)に負けているので満足して良い結果とは思っていないのですが
予定通りの走りではありました。
Q:相楽監督が3位と目標を掲げる中、2位に入りました。
A:僕らはチームで戦う事と、複数人で流れを作ることが大事なので、
今回は4区まででそれができたことは大きかったですし、
今後上を目指す上でも良いきっかけになったと思います。
また、3位以内を目指した中で2位というのは目標達成にはなるのですが、
2位になってみて、先頭を走ってみて、
優勝できるんじゃないかとか、
優勝したいという気持ちが今まで以上に
選手ひとりひとり、感じられたと思います。
Q:3区までの4年生の3人が終わったところでトップでした。
A:出雲でもそういう流れを作りたかったのですが
今回は何が何でもという思いはありました。
(1区の)武田凜太郎がうまくつないでくれたので、凜太郎のおかげだと思いますし、
箱根もしっかり三人でつなぎたいと思います。
Q:出雲は一区で13位と失速。そこからどう立て直してきましたか?
A:立て直しの部分は心だけだったので、
調子も悪くなかったですし、力がないこともないので、
ああいう結果になって沈んだ気持ちを上向けるために
極力後ろをふりかえらず、集中する時間を作って、
余計なことを考えずに自分の練習をしました。
Q:今回大きな財産を得ての箱根への道となったとおもいますが。
箱根も3位以内が目標なので、
今回のように流れを作ることができればと思います。
ひとりひとり力を発揮できればと思います。
青山学院大学 2区 田村和希選手(3年)
Q:今回の走りはどうでしたか
A:自分のところでしっかりトップで走るというのが目標だったのでよかったです。
Q:体調はどうでしたか
A:万全で、自信をもってスタートラインに立てました。
Q:走り始めてからはどうでしたか
A:最初気持ちよく走っていたのですが、
途中から苦しくなって、
暑さもあって後半伸びなかったんですが
ラストしっかりスパートをかけて、
1秒差しかなかったのですが
前で、1位で渡せてよかったなと思います。
Q:でも1位になったのが凄いですね。
A:昨年東洋大がトップに立って負けちゃったので、
1秒でもトップに立とうと思って走りました。
Q:全日本初優勝ですね。
A:昨年の神野さんの涙を見て
全日本は意地でも勝ちたかったので、
勝ててホッとしていると同時に
三冠も見えてきたので、
箱根もしっかり気を引き締めてこれから練習して
三冠を全力で取りに行きたいと思います。
Q:出雲の優勝と全日本の優勝の味は違いますか。
全日本は走って悔しい思いをしているレースなので、
嬉しさは出雲より倍あったと思います。
Q:田村選手のウリは。
魅せる走りができるところだと思います。
Q:箱根駅伝に向けて、意気込みをお願いします。
A:箱根駅伝は距離も長くなってきますし、
そう簡単には勝てない舞台だと思うので、
しっかり準備をして、また自信を持って
スタートラインに立てれば自ずと結果はついてくると思うので、
しっかり今のうちから準備していきたいと思います。
全日本大学駅伝後 監督インタビュー
2016.11.10
全日本大学駅伝レース直後
青山学院大学 原晋監督
Q:全日本大学駅伝初優勝です。今の気分はいかがですか?
A :この大会は取りたかったので、リベンジを果たせてよかったです。
Q:上空は真っ青な空ですね。
A:清々しい日に一色が快走し、フレッシュグリーンがなびきましたね。
Q:8区、一色選手は6kmで追いつきました。
A:最初の5kmを14分一桁で突っ込んでいるんですよね。10kmも28分15秒です。すごいですよね。
Q:勝因はなんでしょう?
A:田村和希の快走と、アンカー・一色恭志の大快走です!
つなぎの区間も、ギリギリのラインである1分強しか離れませんでした。
これが1分半、2分となってくるとさすがに一色といえども厳しくなってきます。
ギリギリのラインで攻防できました。チーム青山の一体感が出せたレースだったと思います。
Q:『早稲田強いねえ』という言葉もありましたが、内心『いける!』という思いは常にありましたか?
A:1分開いたところで、それが1 分半にならなかったことで、これはまだいけると思いましたね。
早稲田大学 相楽豊監督
Q 2位という結果はどのように受け止めていらっしゃいますか?
A:自分たちのやるべきことをしっかりやって、
それが結果につながったというところで、手応えや自信になった部分はあります。
ただ、優勝争いをして勝ちきれなった悔しさの方が大きいです。
Q:3位以内という目標を一つ上回りましたね。
A:確実に3位以内で優勝争いをするというのがスタート前の目標でした。
しばらく優勝争いから遠ざかっていたので、不透明な見えづらい目標でしたが、
それが達成できて安心している部分もありますし、実際に優勝争いをしたことで、
優勝することの厳しさも感じました。
目標を達成した喜びはありますが、あまり大きなものではありません。
Q:ただ、出雲・全日本と大きくジャンプアップし、箱根に向けて視界良好ではないですか?
A:今回走った選手と争っていたメンバーがまだ何人かいます。
早稲田大学は伝統的に距離が伸びた方が力を発揮する学校なので、
私たちがこれまでやってきた経験を生かして、今回の悔しさを上乗せして、箱根で優勝争いできるように準備します。
Q:今日のレースの最大の収穫はなんでしょうか?
A:主力選手が自分たちの力をしっかり出せば、
他校とも互角以上に渡り合えるとわかったことが収穫です。
そのメンバーと、チーム内でも競争が起きていますので、
今日走ったメンバー以外も自信になったと思います。
Q:相楽監督は『このチームの功労者である3人の4年生』とよく口にしていますが、
その3人(1区武田凜太郎、2区平和真、3区鈴木洋平)が3区終わった時点でトップでした。
A:このチームを1年間作り上げてきましたし、
練習でも常に前で引っ張ってくれた3人です。
絶対戦えるという自信は私の中にはありました。
出雲の失敗はありましたが、精神的に辛い部分を乗り越えて、
よく流れを作ってくれたと思います。
Q:マッチレースをした青山学院はどのような印象ですか?
A:駅伝デビュー戦のメンバーも多く、後半の5~7区でリードを奪う、
あるいは広げられると思っていましたが、結果的にそれができなくて、
私たちの思っていた以上に層が厚く、アンカーの一色君は思っていた以上の力がありました。
戦ってみて改めて強さを実感しました。
Q:箱根駅伝に向けて、今後の決意と抱負をお願いします。
A:今回はうれしさよりも悔しさの方が大きいので、
これを晴らせるのは箱根しか残っていませんので、これまでの経験と、
今回得た経験をしっかりミックスして、そこに『自分たちは箱根で戦える』という自信をプラスして、
しっかりチャレンジしたいと思います。
山梨学院・上田誠仁監督
Q:今日のレースを振り返って、いかがでしたか?
A:1~3区の展開がカギでした。
3区終了時点で青山学院さんと25秒くらいにつけていて、
4区で少し迫ることができれば面白いなと思ったのですが、
そこで傷口を広げてしまい万時休す、といった感じです。
ただその後6区永戸や、後半伸び悩んだけれども7区の河村は、
前を追うという表情・走りをしてくれました。チームにとって、小さな芽が出たな、と。
この芽を持ち帰って、チームの土壌というところで、
この芽を育てたり増やしたりということをこの2か月やらなければいけません。
反省点は多々ありますが、『こういうがんばりもできるんだ、
お前たちもこういうところまでやってみないか』という気持ちでやっていきたいと思います。
Q:箱根駅伝に向けて、非常にいいステップになりましたか?
A:『非常に』という形容詞はどうかなと思いますが、
いいステップにすることが可能かな、というレースでした。
反省点はありますが、それだけ持ち帰ってもチームは良くなりません。
反省点とはしっかり向き合って、握り締めて帰りますが、
プラス自分たちもやればできるんだというところを、少しは持ち帰りたいなと思います。
Q:最大の収穫は?
A:1~3区で流れを作れたことと、ニャイロが向かい風の中でこのタイム(56分43秒)で走れたことです。
ニャイロは昨年以上に破壊力がついてきました。
ただ一色君の『区間賞を取ってやる、留学生なんて関係ない』という想いは、
学生競技者として皆が共有しなければいけないことです。
彼が目標としたニャイロがわがチームにいるわけですから、
そのスピリッツは見習って、チームに還元していかなければいけません。
Q:箱根駅伝で優勝するために必要なことは?
A:上り下りの対応です。昨年は上り下りが良くなかったです。
昨年下りを走った秦将吾が、今年駅伝を二本走って、
二本目で対応力をつけてくれたので明るい材料です。
上り下りを対応できれば、面白いレースを挑むことができると考えています。
Q:出雲・全日本と終えて、今シーズンの山梨学院大学はどういうチームだと思いますか?
A:チームの風土としては、育つ土壌と育てていく雰囲気を持ったチームです。
4年生中心にリーダーシップも取れますし、下級生の統制も取れています。
走力はまだまだ備わってないですが、チーム力は育ってきました。
それだけでは勝負できませんが、それを崩さないように、選手たちを育てていきたいと思います。
箱根駅伝への道 放送予定
2016.11.08
11月8日(火) 櫛部静二監督 全日本大学駅伝総括
11月9日(水) 全日本大学駅伝 レース直後インタビュー
早稲田・相楽監督、平キャプテン、 山梨学院・上田監督
11月10日(木) 小椋裕介選手 全日本初優勝の青学メンバーについて
11月11日(金) 青山学院の強さに迫る!
田村和希選手、OB小椋裕介選手、原晋監督
全日本大学駅伝前日 監督取材
2016.11.05
青山学院大学 原監督
◎(東海大・關選手が体調不良ということに触れて...)
青学としては、嬉しい反面、いい体調で試合をしたかった。
体調不良となって、ラッキーという訳にはいかないが、
正直、全日本では東海が最大のライバルと予想していたので、
これで相手チームを気にすることはなくなりました。
気になるのは山梨学院大のニャイロ。
1分以上離しておけば、渡会橋で引き離すことができる。
それ未満だと厳しくなってくる。
駒澤大学 大八木監督
◎箱根に向けて若い選手を起用している。
新しい顔ぶれがどう走るか期待している。
中谷は使いません。箱根に絞ります。
2区西山、4区下の伊賀白鳳高校コンビがキーマンです。
優勝は正直難しい。とにかく3位を狙います。
そのためには4区で3~4位以内。
そこからやっとアンカー勝負に持ち込める。
気温が上がるのは大歓迎。
8区大塚は暑さに強い。58分10~15秒くらいでいける。
層の厚さから考えて優勝候補はやっぱり青山学院です。
早稲田大学 相楽監督
◎目標は3位以内。
エントリー変更は二人、
新迫は出雲で失速したのでプレッシャーのないところで走らせたい。
藤原は勢いがある。出雲の時から全日本に合わせるように言ってきた。
1区~3区には4年生が走る。
このチームは4年生が引っ張ってきたので自然と4年生が1~3区に並んだ。
3区終わったところで先頭争いをしていたい。
東海大学 両角監督
◎出雲と違って3位狙いの3位としたい。
ほかのチームと比べて大砲がいないのは...。
2区起用の川端千都については、
1年生に経験を積ませることも考えたが起用した。
4年生には最上級生としてしっかりしてもらいたい。
明治大学 西監督
◎エントリーを当てはめて心配なのは、
7区磯口。経験が浅く不安定。
チームが良いときは7区が良い走りをしている場合が多い。
8区は良い選手を使えるので、うまくつなげてほしい。
1年の阿部・三輪・中島の3人は楽しみ。
いい経験をして明治を支える選手に育ってほしい。
全日本の経験者は江頭と藪下だけだけど、
それ以外の選手については心配していてもしょうがない。
期待値は高いと言っておいた方が良いかな。
目標は6位以内。エースはいないが、
ひとりひとり、全員がエースだっていう気持ちで明日は良いレースをしたい。
1~4区で流れを作りたい。各区間6位以内!
山梨学院大学 上田監督
◎したたかなレースをしたい。
ランナーの変更はなし。それをやっても意味はない。
変えられるほど層は厚くない。
ニャイロが2区、佐藤が8区を考えたが、
佐藤が調子よくなっている。ポイント練習でもニャイロに次ぐタイム。
競い合っていける選手なので、2区としました。
ポイントは1~3区。流れてくれればそれなりに乗って行ける。
青学と出だしから競い、ちょっとずつ勝って欲しい。
全ての区間をちょっとずつ勝って欲しい。
中でも1区2区が重要。
出雲ではアンカーのニャイロが力を出し切れなかった。
7区で前と何秒差ではなく、どういう走りがニャイロの力を生かせるか
自分で考えなさいという話をしました。
日本大学 武者監督
◎しっかり前半流れにのって、3区以降、その流れをどうつなげるか。
1区は秒差で、2区でトップに立ちたい。
1区石川は9月の全日本インカレ5000メートル2位。
調子も良いので区間賞を狙ってほしい。
2区ワンブィは1区の起用も考えたが、
15kmのアップダウン、過去の外国人ランナーの走りを考えて
2区に起用。予選会では足が痛いと言っていたが、
休ませたので今は痛くないと言っている。
本調子ではないが、力がある中での50%くらい。区間賞を狙ってほしい。
チームとして、5時間17分ちょっとを狙っている。
目標はシード権の獲得。
予選会が悪すぎたのでしっかりと走り込みを行った。
5区の石井が大事。順位を上げる走りを期待。
日本体育大学 渡辺監督
◎出雲は6位と健闘した。選手は手ごたえを感じていると思う。
「もっといける」と思ったのでは。
前年度と変わったことはチームのまとまりがでてきて、
競い合いができるようになったこと。
"試合は練習の証明"それを実感できているのでは。
エントリー決定は前回の箱根とこの全日本はアンケートで決めた。
良いオーダーだと思う。
「僕だったらこうした」というところが何か所かあるが、選手が決めた事なので
3区以降、前の方(3位以内)でガマンができればよいレースができる。
拓殖大学 岡田監督
◎2区起用のワークナーデレセは
駅伝というものを理解し、チームの為に走るという事が出来てきた。
雰囲気も良い。
1区馬場は先頭集団もしくはその近くに位置して
2区デレセにタスキを渡したい。
デレセは目標となる相手がいれば良い走りができる。
この形になれば良いレースになる。
7、8区は暑くなる予報だがウチは暑さに強い。
暑いのを追い風にしていけるので、大歓迎。
今回起用の8人は何も起こらなければ箱根にも8人全員出します。
帝京大学 中野監督
◎面白いチームになりました。
スピードがついてきて練習ができるようになってきた。
本来、こつこつやるのがカラー。
そういう意味でも面白くなってきた。
アンカー平田に関しては、大きく育ってほしい。
アンカーとしてのプレッシャーは1年でも4年になっても変わらない。
そういう意味では早い段階に経験させて育ってもらいたい。
前回関東以外の地方にも負けたので、
今回はそういう事がないようにしたい。
過去最高の10位を上回るような順位。あわよくばシード権。
全員がミスらなければおのずと結果はついてくる。
例年は4年生が中心だが、今回は1年生が増えた。
ちょっと違ったカラーが出るかも。
國學院大學 前田監督
◎目標は8位。
箱根シード権としても10位以内は絶対に死守したい。
ポイントとしては3区の後の4区稲毛。部内では「困ったら稲毛」と
言われるほどの安定感があり、オールマイティーに使える。
中央学院大学 川崎監督
◎けが人だらけで下級生中心のオーダーです。
思い通りのオーダーにはなりませんでした。
2区を予定していた海老澤剛がけがのため出場できず。
3区を予定していた横川が2区起用となった。
1年生3人については、将来的にはチームの柱になってほしい。
4区の高砂は上級生に引けを取らない練習量ができている。
そこそこの走りが期待できる。
当初の目標は6位だったが、厳しい。
6強にはなんとか食らいついていきたい」。日体大も最近安定しているので、
肩を並べて走りたい。
大東文化大 奈良監督
◎全体的には今日のオーダーを見てこれから作戦を考える。
これまではシード狙いだったが、トップも狙いに行く意識も出てきた。
東海・東洋・駒沢の有力どころがコマ不足なので、
シード圏内に食らいつくというよりは「狙う」レースをしたい。
国士舘大学 添田監督
◎はじめての全日本なのでわからない。
全日本の予選会では最下位だったので、
ひとつでも上の順位に行きたい。箱根を見据えた走りをしたい。
2年生は4人起用。勢いがある。
経験を積ませたい。ステップアップしてほしい。